待機児童ゼロ達成 高野区長「全庁あげて取組んだ成果」
高野区長は5月24日の月例記者会見で、豊島区は、平成29年4月1日時点で、待機児童ゼロを達成した、また専用園庭のない私立認可保育施設に小学校の校庭を開放すると発表、「最大公約、全庁あげて全力で目標達成に取り組んできた成果」「「当面の目標だが、通過点。これからも良質な保育環境を確保する取り組みを進める」と強調した。
待機児童数は、国が3月に定めた新基準を適用。職場復帰を希望する育児休業中の人も含めて、待機児童はゼロとなった。23区内で待機児童数がゼロと発表したのは千代田区に続き2区目。
豊島区は、平成28年度中に認可保育所10園を新設し、認証保育所2園、小規模保育所1園を認可保育所へ移行。待機児童を対象とした認可事業としてのベビーシッター派遣(居宅訪問型保育事業)にも取り組み、699人分の保育定員を新たに確保した。
なかでも待機児童ゼロに大きく影響したと思えるのが待機児童を対象とした認可事業としてのベビーシッター派遣事業。認可保育所と同様の保育料でベビーシッターを利用できるもので、4月1日時点でベビーシッター派遣による保育定員は全国最多の80名となっている。
待機児童には含まれていないが、特定の保育所だけを希望したり、都の独自基準で運営する「認証保育所」などを利用したりする児童数の合計は、135名となっている。
また、豊島区では平成30年度に向けては、認可保育所を最低でも13園(定員780名以上)以上新設する予定となっている。
今年度から始める小学校の校庭を園庭のない私立認可保育所に開放するモデル事業は、まず区立椎名町小学校と長崎小学校の2校の校庭を月1回ほど園児が使えるようにするというもの。
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