災害ボランティアセンター立ち上げ訓練 地域の支援者とともに 豊島区民社会福祉協議会
豊島区民社会福祉協議会(田中幸一郎会長)は7月30日の日曜日、池袋西口公園で災害ボランティアセンター立ち上げ訓練を行った。
大規模災害時に全国各地から駆けつけてくるボランティアの受入れ訓練や、被災者のニーズに合わせた災害ボランティア活動などマニュアルに基づいた初めての実地訓練となった。
参加者は社会福祉協議会に登録している災害ボランティアと社協職員をはじめ、災害救援ボランティアの宮崎賢哉氏など総勢約90人。また、社協の田中幸一郎会長や地元西池袋一丁目町会の加藤竹司会長、池袋西地区民生児童委員協議会の武藤節子会長が訓練の様子を見学した。
訓練は、平成29年7月27日15時に都心南部直下を震源とする最大震度7の地震が発生し、豊島区内も最大震度6弱を観測するなど区内各地域で被害が発生したという想定。区災害対策本部から区内の被害状況について情報提供があり、区内のニーズ調査で家具家財の片付けやゴミ出し避難支援などのニーズがあることを確認できたため、豊島区民社会福祉協議会が発災3日後に災害ボランティアセンターを開設するという設定。
当日朝8時過ぎ、不安定な天気の中、池袋西口公園に参集し、資機材等を公園内へ持ち込み、テントの設営から訓練を行った。参加者は、ボランティア役と運営スタッフ役に分かれ、ボランティアの受付、オリエンテーション、マッチング、送り出し・資材貸出、ボランティア活動報告等運営シミュレーションを実施した。
田中幸一郎会長は、「日本列島では、地震や台風・集中豪雨とさまざまな自然災害が毎年のように起きている。災害時におけるボランティア活動は、まちの復旧・復興には必要不可欠。ボランティア活動に関わる関係者それぞれが、災害ボランティアセンターの設置や運営が実際にはどのように行われるものかを事前に知っておくことが重要だ。今回の災害ボランティアセンター立ち上げ訓練は大変有意義だった」と話していた。
豊島区民社会福祉協議会では、今後も継続的・定期的に立ち上げ訓練や防災意識を高める研修等を行い、災害ボランティアをはじめ地域の支援者とのネットワークづくりを進めていく。
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