秋田・能代市と教育連携 第6回としま教育フォーラム
教育連携をしている秋田県能代市の教育委員会、小中学校の教員を招き、「としま教育フォーラム」が8月21日午後2時から、区立池袋本町小学校体育館で開催された。
この両区市の教育の充実を目指す「としま教育フォーラム」は、今年で6回目の開催となり、今回は、豊島区が進める「としまふるさと学習プログラム」の充実に向け、「主体的・対話的、深い学び」の実現に向けて~ふるさと学習から世界へと視野を広げる子供の育成~と題し、豊島区立幼稚園、小・中学校の教員約700人が共に学習指導の在り方を考えた。
第1部は実践報告。「ふるさとの伝統・文化を世界へ発信しよう」「文化や伝統、歴史的文化財を活用したふるさと学習の充実」(豊島区立南池袋小学校)。
第2部はシンポジウム。テーマは「主体的・対話的、深い学びの実現に向けて」~ふるさと学習から世界へと視野を広げる子供も育成~。シンポジストは能代市教育委員会・須藤幸紀教育長、豊島区教育委員会・三田 一則教育長、豊島区立南池袋小学校・中村雅子校長、能代市立能代第一中学校・佐藤達治教諭、豊島区立南池袋小学校・前田充栄教諭。
秋田県能代市においても「ふるさと学習」が全小中学校で展開されている。両区市には、誇れる文化や伝統、歴史的文化財が多数あり、現在、これらを活用した学習を各小学校でどのように展開しているのか、互いに事例報告を通して、アクティブラーニングやカリキュラム・マネジメントの在り方について研鑽を深めた。
シンポジウムでは、次期学習指導要領が示され、これからの時代に求められる学習指導の在り方を教育行政、学校の管理職、指導する教員、それぞれの立場から意見交換が行われた。
この豊島区と秋田県能代市の教育連携協定は、両区市の首長が後見人となり、平成25年1月に締結したもの。「教育」をテーマにした両自治体間の連携は、全国の先進例となっている。毎年、秋田県能代市の教員派遣団が豊島区を訪問する時期に併せ、「としま教育フォーラム」開催している。全国学力調査において、トップレベルを維持し続けている能代市と豊島区が子供の学力向上に向けた取り組みや教育活動を共有している。
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