メダル目指す野中生萌選手 区内在住の20歳、区長訪問
2020東京大会の新種目「スポーツクライミング」でメダルを目指す、区在住の野中生萌(のなか みほう)選手(20歳)が12月1日、豊島区役所を訪れ、高野之夫豊島区長に面談した。
東京大会では、スポーツクライミングは3つの種目(リード・ボルダリング・スピード)の総合成績で順位を争う。スポーツクライミングの競技人口は国内で約50~60万人。クライミングジム数は国内500か所以上といわれ、年々増えている。
リードはロープで安全が確保された選手が12メートルを超える高さの壁に設定されたコースを登り、制限時間内での到達高度を競う種目。ボルダリングは高さ5メートル以下の壁に設定された複数のコースを、制限時間内にいくつ登れたかを競う種目。スピードは高さ15メートルの壁に設定された、予めホールドの配置が周知された同一条件のルートを駆け登るタイムを、コンマ数秒まで競い合うスプリント種目。
野中選手は、父が山岳トレーニングに取り入れたクライミングを家族で体験したことをきっかけに9歳からクライミングジムに通い力をつけた。
幼少期にクラシックバレエ、器械体操で培った柔軟性に加え、負けず嫌いな性格が功を奏し、15歳でリードの日本代表に選出。2014年からはボルダリングを中心に活動してきた。
2016年にはワールドカップ・ナビムンバイ大会でボルダリングでのワールドカップ初優勝を飾り、最終戦でも2勝目を挙げた。この年のボルダリングのワールドカップランキングは2位と自身最高位を獲得。2017年には、11月の17~19日に行われたチャイナオープン(中国・広州)のボルダリングで優勝。同大会ではリードで7位、スピードで6位に入るなど2020東京大会に向けて注目の選手。
野中選手は「2020東京大会でのメダルを目指して、まず来年のワールドカップや世界選手権でしっかりと成績を残して行きたい」と意気込みを語った。
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