2019年4月

第3253号 2019年4月24日号


区民とともに豊島新時代へ
 5区議選は共産ベテラン2氏落選


 現職、高野氏が圧勝。これまで20年の実績と豊島新時代の幕あけを訴えて新人3氏破り堂々の6選果たす――。統一地方選後半、豊島区は区長、区議のダブル選挙となり、即日開票21日に新区長、新区議の顔ぶれが決まった。投票率は前回をやや下回る区長選が41,17%、区議選が42,18%だった。当日有権者数は223,924人だった。

 区長立候補者は現職で6選を目指す無所属現職の高野之夫氏と、無所属新人の山口みのる氏=共産、自由推薦=、同じく無所属新人の鈴木和夫氏、湯浅茂晴氏の4氏。

 高野氏の信任投票といわれた前回とは違い高齢多選を危惧する支持者もあったが、政党支持をうけずに選挙戦に臨んだ高野氏は区内ほとんどの各種団体からの支持をうけて、5期20年の実績、国際アートカルチャー都市・東アジア文化都市の開催、旧庁舎跡地はじめ南長崎、北大塚等区内各所で進む開発事業など豊島新時代の幕あけを前面に訴えて前回よりも 約4千7百票増やして62,018票を獲得し6選を果たした。

 大型開発中心から福祉など区民本位の区政の実現を訴えた山口氏は前回の共産系の票から約4千4百票減して15,581票、鈴木氏は6,601票、湯浅氏は5,149票と支持は広がらなかった。

 開票日の21日、池袋西口前のとやビルの高野選挙事務所は投票締め切りの午後8時には選対幹部の斉木勝好本部長、足立勲氏、近江正典氏、白井宏一氏ら支持者ら約80人が詰めかけて当確報道待った。午後10時すぎのNHKの当確をうけて高野氏が満面の笑みで姿を見せ齊木本部長、長橋・本橋都議らからあつい祝福をうけた。

 高野氏は、「区民の声、区民の結集で選挙を戦って、区民の皆様おひとりおひとりの力で、6選を果たしました。多選高齢といわれ、熟慮を重ね、いま豊島区は大きく変わろうとしている、この豊島の街が大きく前進しようとしているときに、いまここで辞めるということは、区民が許してくれない、そんな思いが今回の選挙結果となっている。ベテラン区長といわれるようになりましたが、それを充分に生かして、新しい豊島新時代を皆様とともに築き上げてゆきたい。豊島区が他の自治体のモデルになるよう街づくりを進めていきます」と力強くお礼と抱負を語った。

 区議選は36議席に現職28人、元2人、新人21人の51人が立候補。厳しい選挙戦を展開、当落の結果は深夜にもつれ込む大激戦となった。こちらも現職有利の選挙戦だったが、現職26人、元2人、新人8人が当選、共産の現職、森とおる氏、垣内信行氏が落選した。

 トップ当選は、おもに大塚が地盤の無所属の現職、古坊知生氏で3,813票。ごたごたつく国政野党では立憲が元新3氏当選、人数は少ないものの全員当選でと勢いづいている。

 二期目と新人、あたらしい党の入江あゆみ氏、NHKから国民を守る党のくつざわ亮治氏、の新人が当選、二期目では、池田裕一、有里真穂、松下創一郎、芳賀竜朗の4氏が当選。

 豊島区が拠点ともいえる都民ファーストは新人1人を落としたものの現職全員とソメイヨシノ大使の元谷ゆりな氏と池袋の中澤まさゆき氏の新人2が当選。

 前回自民は現職新人ともに全員当選だったが、現職8、新人1の当選で、新人3が落選となった。

 またこのところ危機感のあった公明は前回よりも1人少ない立候補で全員当選した。ここ数年勢いのあった共産には陰りも、もベテラン2人が落選した。

 今回の選挙によって豊島区議会の党派内訳は、自民9、公明7、都民ファースト6、共産4、立憲3、国民民主1、生活ネット1、あたらしい党1、NHKから国民を守る党1、無所属3となった。どうような会派構成になるか注目される。


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