2019年7月

第3264号 2019年7月31日号


人形展「項羽と劉邦」
 8月1日~7日、池袋駅西口前


 発掘!雑司が谷生まれの人形アニメーション、人形劇の世界――。としまNPO推進協議会(柳田好史代表)は東アジア文化都市2019豊島パートナーシップ事業として8月1日から7日、雑司ヶ谷ゆかりのある人形芸術家・人形美術家・人形アニメーション作家の川本喜八郎(1925~2010年)にちなんで人形展「ふたつの三国志 項羽と劉邦」を池袋西口駅前「オレンジギャラリー」(西池袋1-9-11-103)で開催する。

 項羽、劉邦、韓信、虞美人、呂后、范増など、NHKのテレビ人形劇で超人気を博したあの人形たちが勢ぞろい、同時に当時のNHKでは放映されなかった「項羽と劉邦」の宝ものの人形たちが勢ぞろいする。

 「子どもたちの夏休みに是非ともと開催時期をフォーカス。夏休みの自由研究に、親子で最高に楽しめる、本物と出会う展示会ですので、自信をもってお勧めです」と柳田代表。

 入場料は子どもさんたちでもお小遣いで行ける、ワンコイン「500円」。会場では川本喜八郎プロダクションの解説委員が説明にあたってくれる。

 また展示会開催期間中に、川本喜八郎研究家・壱岐国芳氏などによるトークショーも開催される。

 <展示会の概要>
 NHK人形劇「三国志」と「平家物語」の人形美術で著名な故・川本喜八郎氏は、実はもうひとつ「項羽と劉邦」という古代中国を舞台とした壮大な歴史人形劇を、TV人形劇の最高峰として実現することを目指し、未完成のカシラも含めると43もの多くのキャラクター達を作り遺してくれていました。川本氏は、日本人の典型が「平家物語」であるとするならば、中国の典型は「項羽と劉邦」の物語に現れていると考え、その人形制作を試み、一部を完成させていたのです。
 当人形展では、三国志の主人公・孔明が天下三分の計のヒントを得たと思われる、三国志より400年昔の歴史物語の面白さに、川本喜八郎作の人形達を通して触れてみようというものです。「左遷」「背水の陣」「四面楚歌」など、私達が日頃使っている言葉の由来は、この物語にあります。
 幻の三国志ともいえる「項羽と劉邦」を知れば、「三国志」をもっと理解できるでしょう。

 【川本喜八郎プロフィール】
 人形コマ撮りアニメーションによる日本のテレビCM(アサヒビール、ミツワ石鹸など多数)のパイオニアとして活躍後、チェコのイジー・トルンカのもとへ武者修行的留学を敢行し、日本の伝統芸能を踏まえた作品づくりに開眼。
 以後、パペットアニメーション作家として海外の各種コンクールで受章多数。世界的マエストロとして尊敬を集めた。 操演形式のテレビ人形劇『三国志』『平家物語』の人形美術も担当し諸葛亮孔明の人形などでも広く知られてきた。
 人形アニメーション『李白』とテレビ人形劇『項羽と劉邦』の実現を夢見て、数多くの未発表人形たちとシナリオを遺した。享年85歳。


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