東アジア文化都市2019閉幕 「新しい時代につながる扉」 豊島区、西安市、仁川市の絆
国際文化都市を目指す豊島区の姿を内外に強くアピールした日中韓の文化交流イベント「東アジア文化都市2019豊島」。2月のオープニング以来297日間にわたり区内各地で演劇、音楽、マンガ・アニメ、芸能、ダンスなどさまざまのイベントが展開され、これまでとは違った賑わいで豊島区が活気ついたプロジェクトだった。
11月24日、その東アジア文化都市2019豊島の閉幕式典が中国、韓国の交流都市である西安市、仁川広域市の関係者を迎えて、豊島区の新シンボル、文化芸術発信拠点の東池袋の東京建物ブリリアホール(豊島区立芸術文化劇場)で、小池百合子都知事など来賓多数を迎えて開催された。1300席のホールは詰めかけた区民で満席、隣りの区民センターにサテライト席が設けられるほどの盛況だった。
2月の開幕式典と同じく紋付姿であいさつに立った主催の高野区長は喜びひとしお、感無量といった面持ちで「西安、仁川両市の行政はじめ市民の皆様、そしてこの事業にお力添えをいただいたすべての皆様に心から御礼申し上げます。事業を通して人同士の心の交流は、国家間の様々な軋轢を乗り越え、絆を紡ぐことができるということを多くの皆様と共有できたと確信しております。当初は無謀な挑戦、不相応と懸念されましたが、西安、仁川両市と文化による交流によってさらに絆を強く深めながら次の世代につなげていくことが責務であると思ってます。この事業を契機に23のプロジェクトを進めて2020東京オリパラまでにすべての整備を完了して国際文化都市を作り上げていきます」、そして「いま、東アジア文化都市2019豊島のフィナーレを迎えて、豊島区は街が大きく変わりました。新しい時代につながる扉が未来に向けて確立されたのではないかと思っております。西安、仁川両市とのご縁を大切にしながら、ご来場の皆様と一緒に扉の向こうの未来に歩んでいきたいと思います」と述べた。
宮田文化庁長官、西安市文化観光局副局長、仁川広域市文化観光局長、小池百合子都知事のあいさつ、東アジア文化都市2019豊島の実行委員会全体統括の吉岡知哉氏、豊島区国際アートカルチャー都市懇話会会長・豊島区芸術顧問の近藤誠一氏(ビデオ)から公表のあと、豊島区、西安市、仁川広域市による共同宣言が行われた。
休憩をはさんで文化交流記念公演。最新設備の整ったブリリアホールのステージでは西安、仁川の皆さんによる艶やか、華やかな舞踊や演奏、演技が披露され、会場を魅了した。豊島区からは西川箕乃助氏、花柳基氏による長唄「石橋の獅子」が演じられた。
フィナーレは東アジア文化都市を象徴する歌「わたしは未来」の大人から子供まで公募区民約200人による大合唱(歌唱指導・知久晴美氏)と、そして「東京五輪音頭ー2020」(指導・小林幸栄氏)が披露され、2020東京に弾みをつけた。最後に出演者全員で「蛍の光」合唱で幕となった。
なお、来年の日本の開催都市は北九州市となっている。
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