トキワ荘マンガミュージアム オープン待つ復元施設 マンガ文化の発信拠点
豊島区が「マンガの聖地としま」として、またマンガ・アニメ文化の発信拠点として整備をすすめる豊島区南長崎・花咲公園内のトキワ荘の復元施設「トキワ荘マンガミュージアム」は新型コロナ禍でオープンが延期されて関係者をやきもきさせているが、ここにきて、4月21日から一般公開というスケジュールがあがっている。とはいっても今後のコロナ感染情勢次第ということで、スケジュールはいまだ流動的。
トキワ荘マンガミュージアムは西武池袋線の椎名町駅から徒歩10分程度のところにある南長崎花咲公園内にある。手塚治虫や藤子・F・不二雄など昭和を代表する漫画家が若手の頃に住んでいた「トキワ荘」をできる限り忠実に再現した建物で、新人マンガ家たちが青春時代を過ごした木造2階建てのアパートに玄関、階段、二階の居室、共同炊事場などを再現しマンガ本の閲覧コーナーや企画展示室も設置されている。マンガの聖地として国内だけではなく世界に向けてアニメやマンガを発信するスポットとして期待されている。
また、ミュージアムのオープンにあわせて、東長崎駅南口のデジタル・サイネージや回遊マップ、そして案内サインの設置など街づくりも行われている。
施設とともに注目されるのはオープニング記念の企画展。トキワ荘再現に協力した鈴木伸一氏、水野英子氏、よこたとくお氏、山内ジョージ氏などのマンガ家の作品やゆかりの品とともに、100名を超えるマンガ家から寄せられたお祝いの色紙も展示されることになっている。
トキワ荘は、豊島区南長崎三丁目に1952年から1982年にかけて存在した木造アパート。手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫ら著名な漫画家が居住していたことで知られ、漫画ファンの聖地として注目されている。建物は1952年12月6日上棟。老朽化により1982年11月29日に解体された。賃貸された部屋のうち二階部分は十室で、全て四畳半(押入れと入り口部分のスペースを除く)。その他、共同の調理場、トイレなどが存在した。
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