2020年7月

第3302号 2020年7月01日号


トキワ荘マンガミュージアム
 開館記念式典挙行


 多くのマンガファンが待ち望んだトキワ荘マンガミュージアムがいよいよオープン――。新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のために開館が延期されていた「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」(南長崎3-9-22)が、いよいよ7月7日にオープンすることとなり、6月27日、一般公開に先がけて、「トキワ荘マンガミュージアム開館記念式典」が開催された。

 式典では、小池百合子東京都知事、トキワ荘マンガミュージアム運営検討会議座長の漫画家の里中満智子氏、当時住んでいた漫画家の水野英子氏、村上宇一区議会議長、足立菊保・としま南長崎トキワ荘協働プロジェクト協議会長、設計の㈱丹青の高橋貴志社長、施工の渡邊建設㈱の渡邊裕之社長らが挨拶、関係者や地元の人たちなど207名が出席した。

 記念式典で、高野豊島区長は「地域の皆様、関係者の皆様、そして全国のトキワ荘ファンのお力添えと多大なるご支援により、念願のトキワ荘マンガミュージアムが完成し、開館を迎えることができました。ご協力いただいた皆様に心から感謝申し上げます。全国、そして世界から、多くの来館者が訪れ、末永く愛される施設、愛されるまちとなるよう、引き続き熱意を持って取り組んでまいります」と開館への思いと感謝を語った。

 トキワ荘は、昭和27年(1952年)に建てられ、手塚治虫はじめ赤塚不二夫、石ノ森章太郎など昭和を代表するマンガ家たちが若手時代に集い、切磋琢磨した伝説のアパート。老朽化のため、昭和57年(1982年)に解体されたが、このたび、写真や聞き取りにより、外観から間取り、描きかけの原稿やペンが置かれたマンガ家の部屋から、木造階段のギシギシと鳴る音まで当時の姿を忠実に再現された。また、1階のマンガラウンジにはトキワ荘のジオラマのほかに警視庁五方面記者クラブから寄贈を受けた「トキワ荘の天井板」を特別展示。 ミュージアムの建設にあたり、施設整備及び運営費として、区はふるさと納税を活用した寄附金を募り、全国から幅広い賛同を得て、個人・法人合わせて960件・4億2,475万円(区内508件・1億8,625万円、区外452件・2億3,850万円、6月26日現在)と多くの支援が集まった。3万円以上の寄附者は、ミュージアムへのアプローチに設置した銘板に刻まれている。

 開館記念企画として、【「漫画少年とトキワ荘」~トキワ荘すべてはここからはじまった~】が9月30日まで開催される。

 『漫画少年』は手塚治虫が「ジャングル大帝」を連載し、全国のマンガ家を目指す若者たちがこぞってマンガを投稿した雑誌。この投稿欄を通して多くのマンガ家が育ち、交流がうまれました。 現存数が少なく、極めて貴重な『漫画少年』約100冊を一斉公開するとともに、1986年に豊島区立郷土資料館で開催した特別展「トキワ荘のヒーローたち」の際、マンガ家の皆さんに寄せ書きしていただいた襖も展示している。

 なお、新型コロナウイルス感染予防の観点から密になることを避けるため、当面の間は事前入館予約制とし、トキワ荘マンガミュージアム公式ホームページで予約を開始している。午前10時~午後6時(入館は午後5時半まで)。原則、月曜休み。


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