1.墓参りに行って墓が見当たらない、はかなさ。

2002年9月22日、秋分の日を翌日にひかえた日曜日。
「そういえば、ここんとこ墓参り行ってないなぁ」と思い当たってしまいまして、そうなると、どうなってるのか妙に気になりだして行ってきました東京多磨霊園。
新宿から京王線に乗って「多磨霊園」で下車。バスにゆられて約10分。
着いたのが、多磨霊園の表門。
曇り空から雨がポツリポツリと降り出しまして、やたら広い多磨霊園の中を表門から18区まで、傘を差しながらの15分です。
で、行って見て驚いた!あるはずの墓が無い!すわっ、盗まれたか?

ところがよく見ると、3坪ほどの密林と化した墓域の中で、ひっそりと墓石が隠れていただけのことでした。
アーよかった、などと安心してる場合じゃありません。
最近身内が亡くなったのは、確か親父の死んだ4年前。
遺産相続だなんだで、この墓は弟にあげちゃって無事一件落着したはず。
てーことは、4年間ほったらかしといたままだったんだ!
いかん、いかん。何とかせにゃいかん!
でも、こんなだとは思ってなかったんで、鋏も草刈り用の鎌も何にも持ってこなかった。
しゃーない、素手でやっか!ということでひとりで腕まくりなどして、おりしも墓参りにきた家族連れからの、うさん臭そうな白い視線を意識しながらの草むしりとなりました。

 

 

 

 

苦闘2時間。
引っこ抜いたり、むしり取ったり、枝を素手で折ったりしながら、手にマメ、腕に切り傷を負いながら、何とか墓石が見られるようになりました。
次回は、草の根っ子をきれいに掃除して、植木の枝の剪定もして、踏み石や名刺受の周りもきれいにして、などと一軒家の時と同じく、次から次へと欲が沸いてくるのでありました。
どっかで、「お墓のリフォーム」なんてやってないのかなぁ?