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 報道されない真実に衝撃
フリーカメラマン・久保田弘信氏講演
(区職労ニュース2004年10月21日付) 
 04年10月13日(水)、フリーカメラマンとしてイラクなどで活動している久保田弘信さんの講演会がおこなわれました(区職労、現評、女性部の共催)。
 スクリーンに写し出されたビデオには、銃弾の発砲音が響くなか、「危ないからやめろ」と言われても、カメラを手に飛んでいく姿がありました。


米軍ヘリにつけ狙われ

 実態を伝えるジャーナリストはアメリカにとって目ざわりなため、アパッチと呼ばれる米軍ヘリが久保田さんをつけねらうシーンも。こうして生命を危険にさらして撮った貴重な映像を持ち込んでも、日本のテレビ局は「それで視聴率が10%とれますか」の一言で採用しないと話され、怒りとともに空恐ろしさを感じました。
 「人道派遣」だと言って自衛隊が派兵されましたが、現地で何をしているか。給水車に水を注入するだけで、それを運んでいくのは民間人。だから、イラクの人は日本が助けてくれているとは思っていない。近くに爆弾が落ちてからは、亀の様に基地内に引きこもっている、とのこと。当初は笑顔のあった米兵も、占領が長引くにつれ、不安に脅え、ちょっとしたことでもすぐ銃を向けるようになった、それが現地との関係をますます悪化させるという負の循環。しかし、マスコミはその事実を報道しようとしません。


「おかしい」と言う声を

 おかしいと思ったら投書でも電話でもメールでも、とにかく何らかの働きかけをしてほしい。皆の力で報道は変わる。久保田さんは強く訴えました。


参加者の感想

「NO NO BUSH!」と(イラクの人が)叫ぶ場面がありましたが、それが全てであるように感じました。私たちも同じ様に叫びたい。
戦禍の中でも経済的には豊かなイラクの現状にビックリ。米国が石油をねらってイラク戦争を始めたという話を聞いていましたが、裏付けられました。
日本にとって悪い情報であろうと、「真実」を知ることができたので、聞けてよかったです。
衝撃的! 本当にすごい映像の数々。こんな報道カメラマンが世界にもっといれば…と、強く強く思いました。