樫本大進

プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番

前回の横浜公演では技巧的なむらが散見されたが、今回は音量がやや小さいのが気になった他は完璧な演奏だった。この曲は難曲として知られ実演でノーミスというのはまずないそうだが、今回の樫本大進はノーミスで弾いてのけた。それ以上に凄いことは第3楽章終了にかけての高揚感である。私はこの曲のレコードを20種以上持っているがこのような解釈は他にない。個性的で実に感動的な演奏だった。

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