なっちがいなくなること。
それはモーニング娘。が薄くなる事だ。
初期のメンバーが抜けることによる、「モーニング娘。的なもの」の喪失。
オレがモーニング娘。の事を好きなのはどうしてだろうと考えると、
いつも頭に浮かぶのは「日本」だ。正確に言うと「失われた日本」。
昔日本では、若者は若者同士で生活をする風習が各地にあった。
ある年齢になると、年長者を長とする若者(少年)だけの中で暮らすのだ。
そこで彼らは村の決まりや大人として当然の態度などを身をもっておぼえる。
オレの中では「なっちやめないで!」ってのは、「なっち」だけの事を言って
いるのではない。それは「なっち」に象徴されるモーニング娘。的な何かの事を
言っている。 もし今の卒業制を加速させたらどうなるだろう。
いや、もう加速してる。この1年でごっちん、圭ちゃん、そしてなっちだ。
人数が少なく、濃密にメンバー同士が絡み合っていた頃、
それは彼女たち一人一人が、同じ価値観をもって自分の核にして成長していったはずだ。
大所帯になったモーニング娘。は、メンバー全員が揃うことがなかなか難しくなった。
そう考えると、以前は揃わなかったハロモニ。が現在全員参加でやれているのは
だれのおかげなんだろう。感謝したい。
話を戻す。年齢差でいったら最初の5人も今の15人も
さほど変わりはない。だから、モーニング娘。的なものを継承するのは決して
難しいことではないはずだ。しかし、上のメンバーが少なくなった事で
モーニング娘。がどうなって行くのか、心配でしょうがない。
このスピードで意図された脱退が進めば、モーニング娘。はそこらへんに
腐るほどいる、「いくらでも換えがきくアイドルグループ」に成り下がって
しまうだろう。継承されるべき大事なモノがおざなりになり、
個人の幸せしか考えないグループになって行きそうで怖い。
なっちがやめれば、カヲリのモチベーションはどうなるだろう。
オレは個人に向かうと思う。22歳の女性なんだからそれは当たり前だと、
考える人はいるだろうが、オレにとってそれはモーニング娘。の崩壊と
捉えてしまう。