2008年2月

第2755号 2008年2月13日号


一般会計895億7800万円
 平成20年度豊島区予算
 19年度より0.1%増


 4つの重点施策で
 予算案は区の平成20年度のすがたを伝えるものである。区では、「文化」、「健康」、「都市再生」、「環境」の4点を柱としているが「区長あいさつ」では、「環境政策を最重点」に位置づけている。地球温暖化の進行の危機へ積極的に取り組もうとするものだ。庁内に区長を本部長とする「環境都市づくり推進本部」を設け、区民参加の「環境区民会議」で、区民との協働で「環境都市としま」を創造しようとするものだ。

 また、文化政策も区の個性的な方向として力点が置かれている。〝演劇の街〟「池袋」を世界へ発信!」というコンセプトで新しく「国際舞台芸術フェスティバル」を開催する。

 区内の文化遺産を改めて発掘しようとする企画もつづいている。東長崎の「トキワ荘」がその一つの候補である。

 こうした柱にそって、区が20年度にかかげた、「重点事業セレクト50」から身近な話題をひろってみる。

■「池袋演劇祭」の拡充

 “演劇の街”「池袋」をアピールし、定着させようというのが、「国際舞台芸術フェスティバル」の開催だ。「国内外から讃歌芸術団体を招く」というから、外国のどんな舞台がくり広げられるか大きな楽しみだ。

 その一環として、「池袋 わが町」(ジェームス・三木脚本・演出)があうるすぽっと1周年を記念して舞台にのる。公演9月19~23日。

 また、江戸川乱歩の原作「少年探偵団」が舞台化される(8月公演)のも注目だ。

 また、「文化」面では「図書館サミット」の開催がある。全国の異色な図書館を招いて、活字メディア危機の現状に向けての講演、討論、分科会が予定されている。本好きの熱い関心が集まりそうだ。

■池袋副都心の再生へ

 6月に新しく都営地下鉄副都心線が走り出す。池袋の再生が急務となっている。これにあわせて「新ルネサンス構想」として10年後を見すえたガイドラインを作成する。

 広く人材を集めて、新鮮な企画、戦略の生まれることが期待される。

 これに合わせて西口地区再生への協議会も動き出す。

 副都心線の開通で、雑司が谷駅が開設されるがさらに池袋駅からの中間点として東池袋新駅も強力にメトロ側に働きかける。雑司が谷駅開設のときは賑やかに祝う。

■子ども・老人対策

 温暖化防止の一環ともなる校庭芝生化が始まる。手始めは巣鴨北中学校。順次ふやしていく予定だ。

 校舎改築は20年度から基本設計に入る。年始めは西池袋中。工事は22年度からになる。

 統合して廃校になった小・中校の校舎、校庭の活用をはかる。

 旧長崎中学校は、防災公園として緑化し、一部にスポーツセンターを建てる。旧第十中、旧千川小、旧朝日中もそれぞれ旧校舎の施設利用をはかる。

 学校の教育面では、小中学生の国語力の向上に向けて、区オリジナルの「国語力向上キット」などを作ったり、読書の推進でその効果を高めていく。

 一方、高齢者のために「元気あとおし事業」を新しく展開する。高齢者が介護支援活動にボランティアとして加わった実績をポイント制にする。このポイントは自身の介護利用料に使える。こうした社会参加で高齢者の「元気あとおし」をして介護予防に役立てる。


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