目白図書館リニューアル さらに利用しやすく
目白図書館は昭和56年の開館以来26年間、地域から愛され続けてきたが、建物の老朽化が著しく、昨年10月から全面改装工事を行ってきた。この工事もようやく終了し、9月27日午前9時から、リニューアルオープした。
豊島区は、「文化と品格を誇れる価値あるまち」の実現に向けて、様々な施策を展開している。その一環として、地域図書館でも、「横山光輝」、「鉄道関係」など、各地域に根ざした特色あるテーマに関連する図書資料を収集している。
目白図書館では、童話童謡雑誌「赤い鳥」が大正デモクラシーを背景として大正7(1918)年に現在の豊島区目白で創刊されたことから、「赤い鳥」の関連資料の収集を行っている。また、毎年5月に目白地域で「目白バ・ロック音楽祭」が開催され、多くの来街者が訪れていることから、バロック芸術に関係する資料や美術関連の書籍のコーナーを設けた。現在、「赤い鳥」関連の書籍は約250冊、バロック芸術関連の書籍は約80冊であるが、今後、さらに拡充していくとしている。
その他に、豊島区の地域図書館では初めての試みとなる自動貸出機も設置されており、利便性の向上も図られている。この自動貸出機は「ICタグ」を使用したもので、昨年7月にオープンした本区の中央図書館で、中央館としては23区内初の導入がなされ、来館者からも好評を得ているシステム。10冊までなら重ねて置くだけで、スピーディに貸出の手続きがとれる。
同館の高橋正夫館長は、「閲覧コーナーも明るい2階に移しました。また、専門知識が豊富な職員もおり、ハード面もソフト面も使いやすくなりました。地域の読書活動の拠点として、どうぞ末永くご利用ください」と語った。また、オープン記念イベントでは、高野之夫区長からの「11月12日と13日には、大勢の著名人の方々にお集まりいただき、『時代を変える 図書館サミット』を開催いたします。豊島区ではこれからも、図書館を中心に、文化創造都市としまを推進してゆきます。どうぞ、他の区立図書館ともども、これからもよろしくお願い申し上げます」との挨拶に続き、区議会議員や町会代表等の方々によるテープカットが行われた。
»» BACK
|