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2007年3月

第2715号 2007年3月28日号  
元気な商店街づくり
  区商連フォーラム 講演とパネルディスカション 
商店会加入促進を目的に豊島区商店街連合会フォーラムが26日(月)午後2時から豊島区民センターで開催された。フォーラムの開催は昨年に続く2回目。豊島区商店街連合会(足立勲会長)主催。
 今回のテーマは「明日につながる元気な商店街づくり」。先進的取り組みを成功させた、京都市下京区の合同会社きょうと情報カードシステム(略称KICS−LLC)事務局長安東努氏の基調講演につづき、「魅力ある地域ブランドと商店街の取り組み」をテーマにパネルディスカッションが行なわれた。
 基調講演では、安東氏が「1300店舗の加盟による数の力がクレジットの手数料を割り引いてもらうことにつながった。KICSカードのスキーム成功の要因について、京都という一体感・協同意識が地元金融機関や地元企業の協力につながった」と語った。
 パネルディスカッションでは、巣鴨地蔵通商店街振興組合・木崎茂雄理事長をコーディネーターに、南大塚ネットワーク、池袋本町通り商店会、染井銀座商店街振興組合の取り組みが語られた。南大塚ネットワークの金子直浩委員長は「若手が企画した『大塚ものがたり』のブランドで酒・米と発売し、次は地域の歌も。今後は他の商店街とのコラボレーションが必要」。池袋本町通り商店会会長奈良芳樹氏は「お年寄りにも安心なコミュニティ溢れた街を地域ブランドにしたい」、染井銀座商店街振興組合高埜秀典理事長は「お花見の時、ソメイヨシノは駒込が発祥地だと思いながらお酒を飲んでもらえるようにしたい」等と語った。
 近年、商店街の構成組織である商店会に加入していない店舗が増え、商店街の機能を果たすことが難しくなってきている。豊島区は、昨年「豊島区商工振興条例」を施行し、商店街で事業を営む事業者に対し、商店会への加入や事業への協力を規定した。
第2714号 2007年3月21日号  
地域による温度差も
  東池袋4・5丁目地区 地区計画等の説明会
3月18日、朋友小学校体育館で補助81号線(東池袋5丁目)及び補助175号線(東池袋4丁目)の素案説明会が行われた。説明会には、各地区の住民200名余りが出席し真剣に聞き入った。
 東池袋4・5丁目地区は、東京都や豊島区が住環境及び防災面での改善が特に必要な地区として指定し、街づくり事業に取り組んできた。
 補助81号線は、平成17年11月事業認可され、同年末に街づくり協議会で街づくりのルール作りが行なわれた。その後、18年9月〜10月にかけて意向調査(アンケート)が行なわれ、今回の説明会となったものである。
まず、補助81号線の説明があり、その後補助175号線の個別の説明が行われた。
 大きな変更点は,以下の通りである。
(1) 地域は、補助81号線より概ね30mの区域
@ 用途地域・容積率の変更は、第1種住居地域から近隣商業地域への変更
A 容積率は、300%から400%に見直し
B 準防火地域を防火地域に見直し
C 第3種高度地区を高度地区指定なしに見直し
D 日陰規制をはずす
E 建築物の高さの最高限度を25m(8階程度)とし、例外を設けることも検討する
F 高さの最低限度を7mに見直し
G 建築物の用途の制限については、4・5丁目の全域で性風俗店、ゲームセンター、マージャン屋、パチンコ、射撃場、勝馬投票券、車券販売所、カラオケボックスなどの出店禁止
 補助175号線(東池袋4丁目)は、同線より概ね20mの地域とし、補助81号と同様な規制となる。
 幹線道路沿線地区(日の出通り、春日通りより概ね30メートル、現在商業地域の地域)は、補助81号線と同じ制限となる。
 質疑応答に入ると今回の事業が、非対称の事例で沿線の参加者より補助81号線事業に対し不安と不満の意見が多数出され、4丁目(高度化にしたい)と5丁目(低層でもよいのでは)と地域による温度差があった。 
 主な意見を紹介すると5丁目の住民で今回3分の2買収の対象になり65u以上ない。建て直しは可能かとの質問に可能との回答にホッとして会場をあとにした。他の参加者は、東池袋4丁目再開発のライズタワーが3月に完成し、付近を歩いているとビル風に遭い転倒する高齢者が続発している。防火のみでなく風の通り道、風圧の各家屋に及ぼす影響についても詳しく説明してもらいたいと要望が出された。
 街づくり協議会の一人は「東京都、豊島区に協議会の意見(根幹部分について)を殆んど取り入れてもらえなかった。役人は、3年程度勤務すれば異動になるが、我々は孫子の代まで東池袋に住むことになる。もっと30年から50年を見据えた街づくりをしようと考えてきた東池袋4・5丁目住民にとって本当に残念だ。今日出席の方々、素案に対する意見書を出してもらいたい」と呼びかけがあった。
第2713号 2007年3月14日号  
豊島区安全・安心マップ
  区内全域の情報まとめる  小P連が区内23校に配布
 豊島区立小学校PTA連合会(西村貴会長)は、豊島区内全域の危険箇所等を記した『豊島区安全・安心マップ』(A4サイズ・23ページ・カラー刷り、)を7千500部発行、7日から区内23校の保護者等へ配布を開始した。
 この地図は、これまで各小学校単位で個別に持っていた学区域内の安全・安心情報を、区全域で統一した基準による情報として整理し、まとめたもの。「車の多い道」「車・自転車に注意」「人通りの少ない場所」「子ども110番の家設置場所」の4項目について、平成17年度ごろから全校で調査を行ってきた。調査は、保護者や児童が実際にまちを歩いて行なってきたため、「保護者と児童の目線が生かされた内容」になっている。同PTA連合会によると、自治体全域の安全・安心情報を調査し、地図としてまとめたケースは全国でも珍しいという。
 また、冊子とは別にA版全紙サイズの区内全域のポスター版も200部制作し、各校内に掲示する。
 このマップの発行にあたっては、(財)東京都道路整備保全公社が「美しいみちづくりや地域の安全・安心に貢献することを目的とした、道路環境改善の促進に関する地域の自主的な活動を支援する」ために実施している『みんなのやさしいみちづくり活動』助成事業に公募し、助成を受けている。
第2712号 2007年3月7日号  
池袋東口に駐輪場開設
            鉄道事業者の協力をうけて
第9回豊島区自転車等駐車対策協議会(会長:東洋大学教授 太田勝敏氏)が2日28日、健康プラザとしま7階上池袋コミュニティセンター「多目的ホール」(上池袋2)で開催された。
 豊島区は、池袋駅・大塚駅の放置自転車台数が都内ワースト1・2位となるなど、駅周辺の放置自転車問題が深刻な状況にある。このため区では、法定外税「豊島区放置自転車等対策推進税」の導入と平行し、平成16年6月に区民・学識経験者・鉄道事業者・警察・道路管理者等による協議会を立ち上げ、その協議のもと平成18年6月に、自転車利用と駐輪対策に関する総合的な指針を示す「豊島区自転車等の利用と駐輪に関する総合計画」を策定した。この総合計画の策定により、焦点となっていた区内鉄道事業者からの駐輪場用地提供などの協力内容が担保されることになり、法定外税は昨年7月廃止した。
 総合計画では、特に、放置自転車対策の根幹となる駐輪場の新規・拡充整備に関しては、計画期間(平成18年度から27年度)までの10年間で、池袋駅周辺で2,000台、大塚駅周辺で1,800台、区内全体では合わせて6,500台の整備目標が掲げられている。
 総合計画策定後初の協議会開催となったこの日は、事務局である奥島正信交通安全課長から総合計画に基づく平成18年度の主な事業内容および今後の取り組みについて報告が行われた。
 主な報告内容は次のとおり。
 ●(仮称)豊島区立ウイロード自転車駐車場の開設について(平成19年4月開設)
 総合計画に盛り込まれた鉄道事業者からの協力を受け設置される初の駐輪場。位置、南池袋1―28―2・池袋駅東口ウイロード脇業務用ビル地下1階約224u。収容台数、自転車160台。開設時間、24時間、休業日なし。利用料金、6時間ごと100円(当初2時間まで無料)。コイン式自動清算機。
 ●路上を活用した駐輪場整備の検討について
 今年1月の道路法施行令の改正及び国土交通省から通達された指針など踏まえ、総合計画に位置づけられている幅員の広い道路を活用した駐輪施設の実現向け検討していく。
 候補地は、池袋駅周辺(川越街道六つ又交差点脇歩道・メトロポリタンプラザ先既存歩道)、巣鴨駅周辺(国道17号線の歩道拡幅事業に伴う歩道)