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2007年4月

第2719号 2007年4月25日号  
高野氏、堂々の3選   豊島区長・区議選
     自民、ぎりぎりの最大会派
          民主・中田氏が連続最高票
 区長・区議を選ぶ統一地方選が、22日に行われ即日開票して新区長・新区議の顔ぶれが決まった。区長立候補者は、現職で3期目を目指す無所属高野之夫氏(69)〓自民・公明・民主・社民党推薦〓と、無所属新人の山本としえ氏(58)〓共産党推薦〓との一騎打ちとなったが、開票早々の9時ごろに高野之夫氏の当確が報じられるなど、高野氏の圧勝となった。
 一方、区議選は、前回より定数2減の36議席に54候補が立ち、激しい混戦模様となって、当落の結果は深夜にもつれこむ激戦となった。定数減に加え、ベテラン議員の引退もあって、票読みの難しい選挙戦だったが、新人の当選者がわずかに7名という結果となった。
 区議の最高得票は、民主党の現職、2期めの中田兵衛氏(39)、前回と連続しての最高得票で、ただ1人、3000票台を確保した。
 現職での落選は、池田尚弘氏(59)と、戸塚由雄氏(71)の2人。(それぞれ自民党)、戸塚氏は議長経験者で、23区区議会議長会の議長経験者だっただけに、その手腕を惜しむ声も大きい。
 なお、投票総数は、区長選92、063(男子43、397、女子48、666)で、投票率は全体で44・82%、(男子42、18%、女子47、47%)、区議選の投票総数は92081(男子43、416、女子48、665)で、投票率は全体で44、83%(男子42、20%、女子47、47%)という結果だった。これは4年前の前回選挙に比べて1%強の増加だった。この数字は、身近な行政への関心の高さに比例してないが、それは大きな争点がなかったからだと指摘されている。
区長選
 区長選の結果としてNHKテレビで高野之夫氏の当確が告げられると、事務所に集っていた支持者たちから一斉に拍手が起こった。都内の区長選の結果としては、最も早い9時ごろの報道だった。拍手の中に、当選祝いの花束を受け取った高野之夫氏は、区民への感謝の言葉を述べながら、勝因や、今後の抱負を次のように語った。
「2期、8年間を、納税者である区民の立場に立って、財政再建に向けて努力を重ねてきた。8年前は、8年間連続のマイナス緊縮予算、借金872億円という区政史上最悪の状態だった。それが606億円と改善してきた。1人当たりでは33万6千円の借金が、17万2千円へ減ってきた。スリムで効率のいい行政をめざしたこの成果が、区民の信託を集めたものだと考えている」
「これからの4年間は、この方向をさらに進めて区民の付託に応えたい。4年後の借金を、400億円、実質借金を1人当たり8万円と半減をめざしていく」「財政再建だけでなく、住みよい、心たのしい区をつくりあげるため、これまでを検証し、さらに拡充、充実をはかるために先頭に立っていく」
区議選
 区議選で、前回得票に比べ大幅に得票を伸ばした候補者は、永野裕子氏(34)、大谷洋子氏(64)そして小林俊史氏(40)の3氏。すべて民主党で永野氏は1、237票差で2期め、大谷氏は6期め、小林氏は3期めをそれぞれ950票ほど票を伸ばして上位当選した。
 民主党全体では前回に比べ1万票以上の総得票を伸ばしているが、これは前回無所属で3、843票を得票した中田兵衛氏(39)が、今回民主党から出馬して、3、077票を得たことが大きく作用している。
 共産党、公明党は全員当選。共産党は全員6人が当選した。これは前回に候補者を8人立てて、当選圏近くで半数の落選者を出した経験を生かして、候補者の数を絞った結果が出たもの。
 公明党は前回と同じく8人立てて、全員当選。全く危けがない戦いだった。ただ、総得票は300票ほど前回より減った。
 社民党は前回と同じく山口菊子氏(57)の1人の当選。無所属では、2、905票の2位で当選した古坊知生(40)氏が注目される。前代議士の小林興起氏の秘書で知名もあり引退した地元の前区議の地盤を引きついだことが力となった。
 同じく新人で、やはり引退した前区議の地盤を引きついだ自民党の磯一昭氏(49)も、2、115票を得て上位で当選している。
 最大会派の自民党は、18人を立てて10人が当選した。最大会派であることは辛うじて守ったが、総得票25、573と、前回より1、500票近く減らした。前回12人の当選でこの票数減は大きいものでないが、この当選者減は得票の分散が大きかったせいである。これが、上位当選者を減らした。10位までの当選者は1人に半減した。4位に本橋弘隆氏(45)が2、581票を得ているだけである。
第2718号 2007年4月18日号  
豊島区議会議員・区長選挙
             区議定数36に54候補
   投票 22日 区長は現職・高野氏と山本氏
 その一票 明るいくらしの入場券――。統一地方選挙後半が15日に告示され、豊島区では区長選に2人、今選挙から定数35(前回より2減)となった区議選に54人が立候補して22日(日)の投票日にむけ、各候補しのぎを削って烈しい選挙戦を展開している。
 区長選には3選を目指す現職の高野之夫氏=自民・民主・公明・社民推薦=と、山本としえ氏=共産党推薦=の2人が立候補。区議選立候補者の内訳は、自民が新人7人を含む18人、民主新人4人を含む9人、公明が新人3人を含む8人、共産が6人、社民1人、生活ネット1人、諸派1人、無所属新人7人含む10人となっている。篠尚一氏、副島健氏、吉田明三氏、原田太吉氏、福原保子氏、小倉秀雄氏、池内晋三郎氏、吉田敬氏(死去)ら地域におなじみの顔ぶれが引退、その票の獲得をめぐり、戦いが熾烈だ
 定数減で気を引き締める現職、急遽立候補した公募による自民の新人5人、引退議員の地盤をしっかりと固める公明の3新人、前回の巻き返しを図る共産、小林興起前衆議院議員系の5新人など注目する点はあるものの、有権者にとっては、共産党と一部を除いてオール与党化の進む豊島区政で、争点らしいものも見えないなか、その選択に戸惑っている。そうじて未だに関心が薄く、盛り上がりに欠けているようにも見える。その分、いまのところ組織力が大きく影響しそう選挙戦である。投票は22日午前7時から8時だ。
 立候補者リスト>>

第2717号 2007年4月11日号  
石原氏が圧勝、3選
            自公に加え無党派も
  東京都知事選 豊島区投票率は52パーセント
 注目を集めた東京都知事選は石原慎太郎氏が圧勝、三選を果たした。第16回統一地方選は8日に一斉に投開票され、焦点の東京都知事選は、14候補が立候補するなか、自民、公明両党の支援を受けた現職の石原氏と、民主、社民両党が押した前宮城県知事の浅野史郎氏の対決が注目されたが、石原氏が280万票を獲得、約110万票の大差をつけて勝利、「首都の顔」に再選された。豊島区では石原氏が5万5千、浅野氏が3万3千で、2万票あまりの差だった。
 石原氏は、高額な海外視察や都事業への身内の関与などから都政の私物化との批判を受ける中での選挙戦で、前2回とは異なり、苦しい選挙戦になると思われたが、実績と実行力を前面に訴え、夏の参院選を見据える自民、公明の組織票をがっちりと固めたうえ、抜群の知名度を生かして無党派層をも取り込んで圧勝した。浅野氏は情報公開や福祉の充実など訴えたが、出馬のタイミングや民主との関係のあいまいさがマイナスイメージとなり、無党派層の支持を得るにいたらなかった。
 豊島区の当日有権者数は208,615人、投票率は52・74%、110,033人が投票した。各投票所ごとの投票者数は別表。
第2716号 2007年4月4日号  
区政と町会は対等関係
        町会連合会、区と協働協定締結 
町会は区行政と対等――。区政における位置づけが、いまひとつ明確でなかった町会の存在だったが、町会が行う区政情報の周知など区政協力活動について必要な事項を定め、豊島区と町会が対等な関係のもとに、住みやすいまちづくりを進めることを目的に、豊島区と豊島区町会連合会(中村丈一会長)とで「区政協力活動の協働に関する協定」がかわされることとなり、3月30日午後、区長室で高野区長、中村会長らが出席して締結式が行なわれた。
 豊島区としては昨年4月に「自治推進に関する基本条例」を制定し、共同事業に関する協定について明文化、これに基づき、町会を区政推進のパートナーとして明確に位置づけ、従来から区政連絡会を通じて区が依頼した案件について、各町会が実施する回覧板や掲示板等による広報活動を協働事業と位置づけ、今回の「協働協定」締結にいたったものである。
 ようは、町会が行ってきた回覧板など区からのお知らせの伝達などの行為がはっきりと区政協力活動事業であると認められたということ。区はこのため19年度に町会連合会及び町会に対する助成として新たに区政協力活動事業費約300万円の予算を組んだ。協定の締結期間はこの4月1日から来年3月31日まで出、年毎に更新となっている。また区政連絡会運営経費で委員報償費が一人当たりつき5千円から2千円アップの7千円になった。
 締結式には高野区長、中村会長のほか、町連の副会長(各地区区政連絡会の委員長)、区側から副区長、区民部長、区民活動推進課長、東西区民事務所長らが出席した。