第19回1000字感想

 今回の感想は、今までと少し違ってます。しかもみんな短い。どうも私の悪いところが出てきて、粗を探しまくっているような感想になってしまっている。怒っている訳ではないのに、何故か厳しい口調にもなっている。今回はきっと作者の方にとっては、参考にはならないでしょう。

Entry.01『破片』山岡清維さん
男たるもの、振られた彼女の結婚式に呼ばれているなら、大手を振って出席しなさい。そこで暴れてやるもよし、静かに笑っているもよし。昔々の思い出なのに、4時間位で出来る仕事なら、早く終わらせて寝てしまえ。

Entry.02『ぶらさがるもの』時空門奴さん
家で紐にぶら下がっている電球は、トイレ位しかないんですが、天井が床で、床が天井という電球から見た話でしたか、これはびっくりでした。ラストまで判らなかった。ぶらさがるものというのは、人間のことなのか、自分(電球)のことなのかは、判りませんが、どっちにしろオチには驚いた。でもめちゃくちゃ面白いというわけではないのは、何故だろう?

Entry.03『ガングロオリジン』有馬次郎さん
女の娘とはなんぞや?(19歳の女性が産んだ娘さん?)ってそんな事はいいんだけど。ガングロ発祥の理由は、汗っかきの炭焼きの孫の化粧ですか。炭焼きの人が黒いのは炭素が肌に染みこんでいるからであって、メラニン色素が表面に出ている訳ではないと思うんだけど、そういう事は気にしなくてもいいって事ですね。

Entry.04『夏の真珠』夢月 霧さん
心に残る話ではないし、何がいいたいのか判らない。つまらん。

Entry.05『決心』タカパチさん
せっかくのタイムマシンなんだから、過激なくらいの意外性が欲しい。ラストで未来の自分が消えていくなんて、面白くもなんともない。

Entry.06『ドア・ストッパー』紙本櫻士さん
タイトルの意味が判らなかったけど、そういう事でしたか、ちょっと短いんだけど、オチが洒落になってるからいいや。

Entry.07『最期』織原桐哉さん
一度こういう同じ事に対して、色んな人の立場で物を書いてみたいと思っているが、それにしても可哀想なお父さんだ。

Entry.08『千鳥ヶ淵の猫』さむらいみさん
作者の名前の方に興味を持ってしまった。ちなみに文字数は904文字。千鳥ヶ淵の桜は綺麗だったなぁ。近くにあったリブステーキの店のオニオンスライスのフライも美味しかったし、なんといってもその店の超ミニの店員さん達も可愛かった。って全然話と関係ない。その日に逢った女の子に、老人の話をする主人公も主人公だけど、その話を「いい話」と答える女の子。一体女の子にどんな風に話したのか興味がある。それともこれはいい話なんだろうか?

Entry.09『錯覚』RIBOSさん
話としては面白いけど、こんな部屋には住みたくない。

Entry.10『悲しい青空』伊勢 湊さん
青い空には雲がほっかりと浮かんでいて、少しづつ形が変わっていく。やさしい風が畑仕事の汗ばんだ身体に気持ちがいい。そういう情景の中で、次元の違う恐ろしい事が浸透していくというのは、題材としては面白いものがあるが、活かしきっていない様に感じた。

Entry.11『GOAST』あすかさん
ちょっと長い(多分)1207文字。主人公の年齢が判らない。父親に連れていかれてから随分経過しているようだが、母親との二人暮らしからも開放された後の、回想のようだが、何故今頃になっての回想なんだろうか?野良猫のムクが思い出させているんだろうか?

Entry.12『家路』さとう啓介さん
ちょっと感じ入ってしまった。平助爺さんの出現が不思議で嬉しい。

Entry.13『リフレイン』君島恒星さん
以前似たような話を読んだことがあるが、あれは4人位の人達が毎年死んでいって、幽霊の死体処理をするのが段々減っていくという、恐い話だった。これは、冴子幽霊?が犯罪を犯させる話。こっちも恐い。早く捕まってしまえば、楽になれるよ。多分。

Entry.14『森林に咲く真実の華』北原伸哉さん
自然に力を分けて貰うというのではなく、自然に力を抜き取って貰うというのは、新鮮。ちょっと短い。

Entry.15『性なる夜の守護天使』有香さん
「せいなる…」と読むよりは、「さがなる…」だろうか?面白い。主人公の気持ちが伝わってくる。それにしても、クリスマスをお祭りとして楽しんでいる日本人は面白い。

Entry.16『動機』ゆーこさん
少女が心中をしようとしたのは判ったが、何故かは推測するしかない。タイトルの動機は、どうしてなの?という意味なんだろうか?これもちょっと短い。

Entry.17『再会』吉原 明さん
小説には「もし」が大事だと思う。しかしそれをストレートに言い出すとは思わなかった。別れられないのに、そんな浮いた言葉を発する男というのも、滑稽だ。この女性は正しい。もう少し長くして欲しい。

Entry.18『白の安息』しのさん
皆がライフスーツを常時来ていなければならない様な世界で、普段の生活が送れるというのは、面白い発想ではあるが、現実的ではないだろう。これは、みんな同じでいいのという、疑問なんだろう。

Entry.19『知らないあいだに、さようなら』小沢 純さん
自分への愛情を確認したいために、別れましょうという女性がいるという事を聞いた事があるけれど、これはそのパターンなんだろうか。だとしたら、お前(女性)が悪い。

Entry.20『ありふれた冬の日』ミズムラさん
少し照れくさい。昔の名前(TAKUTO)を思い出した。彼女を自分一人のものにしたいと思う男の心は、ちょっと鬱陶しい様な気もするが、彼女は彼を愛してる事が判る。幸せな恋人達っていうのが感じがいい。

Entry.21『そして僕らは旅にでる』高橋英樹さん
彼女のお母さんのことに関する相談だったようだ。自分の心を開かない彼に業を煮やした彼女の気持ちも判るし、彼の偽善者と言われた正確も理解できるから、ちょっと悲しい。全然関係ないけど、桃太郎侍は、ある藩のお殿様の双子の片割れだった様に記憶している。殿様を助けるために、旅に出るんだったよなぁ。話とタイトルの関連がよくわからないけど、作者名とタイトルが妙にあっているのが面白かった。(ごめんなさい)

Entry.22『りょく君の話。』shihanさん
これは多分954文字。りょく君の寂しさが伝わってくる。小学校の学芸会で、ストリップの話をしてもいいなんて、進んでる学校だ。観覧している親達の方が遅れてる。まぁ、実際はそんなもんなんだろう。

Entry.23『Final Stage』川辻晶美さん
そんな馬鹿なという問いかけはいらないでしょう。そんな馬鹿な事が起こったっていいんです。話が面白ければね。可愛いだけの女じゃ、やっぱり世の中は渡っていけないんですよね。

Entry.24『千文字』刀さん
異様な風体の男が担いできた木箱が、棺おけだったらまるで吸血鬼。木箱の影・陰?に隠れられるという事はやっぱり少し大きいんだろう。担いでくる位だからね。刀以外にも何か入っていそうな箱にも興味が湧いた。面白い。

Entry.25『追憶にかえて』純田詩露さん
雰囲気はいいんだけど、ラストの想像が付いてしまったのが残念。これは構成のせいだろうか?

Entry.26『前略。兄さん、事件です。』自作
やっぱり推理小説は書けないなぁ。推理物を書こうと思い書き始めたのがいけなかったんだけど、そのままラストを主人公?への家族の思い遣りに変えてしまった。その所為で、よけいに何が何だか判らなくなっている。完全な失敗作。

Entry.27『死体発見!』羽那沖権八さん
タイトルもそうだけど、コミカルに書かれている所為で、面白さが増加している。ラストの恐い死体を食べる所までやったら、いき過ぎだろうか?

Entry.28『きーっ』越冬こあらさん
おじさんギャグで本当に固まってしまったか。だけどおじさんギャグというのは、一体なんなんだろう? ただの駄洒落の事だろうか? そんなの子供だって言ってるじゃないか? 大人になっても言ってるから、いけないのかなぁ。

Entry.29『サトリの夜』紺詠志さん
確かに、流されないという事は大事です。大きくなっていくと、それが段々に出来なくなっていく人が私を含めて多いんだけど、始めの頃の思いっていうのは、いつまでも取って置きたい。こんな考えはガキなのかも知れないけどね。

Entry.30『醜態の元凶』ぱんちさん
何が何だかわからない。もう少し話に関連性があってもいいんじゃないだろうか? 関連がないからいいんだけど、関連が無さ過ぎるというのは、頂けない。

Entry.31『夢と魔法の国』もんでん琴戸さん
アイデアは面白い。マニーは出演してないけど、彼は寝る時もお風呂に入る時も、そのままなんだろうか?なんて事を考えてしまった。申し訳ない。

Entry.32『贋・爺』鮭ニさん
相変わらずだ。この不思議な魅力はなんなんだろうか。今回はエッチな場面が殆どなかった。残念。

Entry.33『聖夜の家』一之江さん
鮭ニさんの中州の次に中須が出てきてびっくり。うちのクリスマスのケーキは自家製である。結婚してからこうなった。結婚する前はケーキやさんで苺ショートを買っていた。その方が美味いし残らない。中須さんの久しぶりの献身が、ちょっと可哀想。

Entry.34『橙』ウエダ カホリさん
カモノハシが主人公というのは、始めてだ。さすがに犬や猫じゃないから、ラストで、実はカモノハシだったんだよ。っていう訳にはいかないよなぁ。捕食者は一体誰だったんだろう。オーストラリアの動物って結構夜行性が多いんだよなぁ。

Entry.35『本の中のアールアール』川島ケイさん
なんか感じがいい。父が童話作家というのは珍しいが、アールアールの話も読んでみたくなった。

Entry.36『渋滞』ショート・ホープさん
車を手放してから、勿論車の運転はあまりしなくなったが、渋滞は大嫌いだ。まったくの他人しかも子供とのこういう関係というのは、私にも経験がある。多分事実なんだろう。