第33回1000字感想

 今回の感想もやっぱり自分の作品は棚上げして、好き勝手に書いています。しかも感想になっていないのも多々あります。私は読解力があるとは思っておりませんし、素人ですから、作者の意図したものと違う受け取り方をしている場合も多いと思っています。しかし一読者としての意見ではあります。もちろんこんな感想に対して反論がある事は覚悟してはおりますが、反論は少しにして下さい。あまり悼めつけられろと、立ち直れません(笑)
 しかし私の酷評で立ち直れなくなってしまうという方が、もしいらっしゃるのならばそれは間違いです。今まで通り自分の作品を書きつづけてください。私の評価が絶対なんてことは、それこそ絶対ありません。軽い気持ちで読んで下されば幸いです。

Entry.01『ねずみ花火』MARZさん
自分の子供が、過去に愛した男の生まれ変わりと信じ、その事を子供に言うというのは凄い設定だが、実際にこういう事ってあるんだろうか? 自分の子供にそういう話をするという母親の気持ちは私には判らない。こういう事は自分の胸の中だけにしまっておくべき事で、他人に、しかも子供にいうなんて、なんて酷い親なんだろうと思ってしまった。

Entry.02『奴らの見分け方』オキャーマ君さん
エイリアンの見分け方ですか。そういえば昔あったテレビ番組のエイリアンの見分け方は小指があまり動かないとかいうものでしたが、彼らも番組中に進化していって小指も動く様になっていった記憶があります。ラストのオチはちょっとストレート過ぎて、あまり楽しめなかったのは残念。途中で少女がぶつかるウィンドウガラスが粉々に飛び散るのは綺麗ですが、1センチ以上の厚さのガラスを突き破るにはそうとうな力が必要だ。あれっと粉々になるんだろうか、なんて思ってしまいました。

Entry.03『スプーン』ユキコモモさん
童話の様な話なのかとも思いましたが、そうでもないようでした。スプーンの溺死というのも面白いし、掬う(救う)という洒落もご愛嬌でしたが、あまり話にのめり込めませんでした。でもラスト1行なんですが、これは凄く気にいってしまった。なんだかこれで話が出来そうな気さえしてしまいます。今度はこれで話を書いて欲しいなんて思ってしまいました。

Entry.04『はよう乗り』YOSHIMURA Keijiさん
あれっと思って調べると、始めにある句は、阿倍仲麻呂の作で「青海原」は「天の原」が基だ。でも紀貫之の土佐日記では、「青海原」として変えられているらしい(読んでいないから判らないけど…)参考(新古代学の扉URL:http://plaza14.mbn.or.jp/~sinkodai/jfuruta/jfuruta.html#gakumon)の中の「学問の未来」「仲麻呂の命運」の中に記述されている。なんだかいい勉強になったぞ。こういう知的好奇心を満足させてくれるのというのは非常に嬉しい。で話の感想なんだけど、「早う乗り」が母国語というのとはちょっと変な気がしたが、その後の「胸のつぶるる言葉かな」は胸が痛くなる。なんだか小説の感想というよりも詩の感想のような気がして来た。

Entry.05『エンブリォ』橘内 潤さん
タイトルから連想するそれは、なんだかオドロオドロシイ昔の怪奇映画だが、これは胎児の方じゃなくて、孵化する前の卵の事だから、そういうわけでもないんだろう。始めの時の卵という話から信頼という卵の話になって、なんか教育的だなぁ(悪いわけじゃないんだけど)なんてちょっとがっかりした。でも時の卵の音が、チクタクじゃなかったのはちょっと安心しました(笑)

Entry.06『夕方見た夢』ポンコチーヌ21さん
実際の芸能人の名前が出てくるとは思わなかった。今までこういう事はなかったし、これからもないと思っていたが、これは快挙かも知れない(笑)少女が出てきたところで、池から出てくるのがお札(さつ)なのかお札(ふだ)なのかお礼の間違いなのかよくわからなかったけど、ちょっと現実的な人まで出てくるという不思議な話は今風なのかも知れない。タイトルの通り夢だと言ってはいたが、やはりこれは夢なのかそうでないのか判らないという風にした方が私は好きだ。

Entry.07『回帰』村玉さん
ありゃりゃ。なんだか凄い設定だが、話として完結していない。娘の大人になる儀式?の為に犠牲になった父とそれを悼む母の姿は、なんだか切ないし、母の肩に手をやる見知らぬ男も興味が湧くが、これじゃなんだか判らない。

Entry.08『グラスゲイジ』kurusuさん
この話も良く判らない。墜ちたというのは魔界にでも踏み込んだという事なんだろうか?図書室の窓から外へ落ちたというのとも違う気がする。まさか昔の話をしている自分が死んでいるとも思えない。主語が抜けたりしていて、言葉としての体裁を保っていないために、誰がどうなったのかが判り難い。改行の場所も文の途中だったりしているのは、何かの効果を狙っているとは思えない程の乱雑さが目立つ気がする。随分酷い事を書いてしまったが、私にはこの作者が何を言いたいのか、そして言いたくないのか理解出来なかった。

Entry.09『復讐コミカル』マーマレード=ジャムさん
あぁ、これはついていけない(笑)この壊れ具合は異常だ。少しでも関連があるのならばなんとかなるのかも知れないが、話が飛びに飛んでいるので、ついていけない。こういう話が好きな人もいるだろうが、私もある程度の壊れ具合は好きだが、これは飛び過ぎている。

Entry.10『下弦の月』宙さん
後半に出現する「あなた」の予感を全然感じさせない始めの部分は、何の為にあるのかが判らない。「健康的な正しい迫力の海」が、突然邂逅する為にやってくる「あなた」と私という関係を結んでしまう海に変貌するからだ。その変貌が違和感を抱かせてしまう。しかしその違和感を含むのが海という自然なのかも知れないが、私にはピンと来なかった。

Entry.11『贈り物』坂本 一平さん
海からの贈り物が何なのかは判らないが、貰えるならばそれでいいじゃないの。毎年誕生日に海なんかに行ってるから、贈り物が貰えないのかも知れないしね。贈るというのが物である必要はないし、授かった命だもの愛情だって一杯貰ってるはずですよ。だからこそ今ここに君がいるわけだしね。「僕と仲良くして」という気持ちから物を贈るのは、止めた方がいいでしょう。「君の事を大事に思っているから、これからもよろしくね」という気持ちだけで充分です。ってそんな事がいいたいんじゃないんだろうなぁ。

Entry.12『ピクルス』橋本さん
たまにはこういうストレートなのもいいもんです。というか私があんまりストレートに表現するのが好きじゃないから、そういったものを読まないでいる所為もあるかも知れません。何故両親を離婚させるという話に発展させたのかはわかりませんが、こういう子供の文章で書かれると、私はやっぱり、いやだなぁと思ってしまいます。そういえば私は離婚の話って書いた記憶がない。

Entry.13『スナイパーの憂鬱』芋澤扇風機さん
スナイパーというとやっぱり「ゴルゴ13」が思い浮かんでしまう。しかしこんな五月蝿い奴が一緒じゃ仕事にならないだろう。そこが狙いではあろうが、せりふだけの話だからだろうか、この五月蝿い奴の性格なんかが逆に浮かんで来てしまう。戦争中であろう時なのに彼らの掛け合いがその悲惨さを忘れさせてくれるというのは言い過ぎだし、そんな所を作者は狙ってはいないと思うが、狙撃という事をオチャラケて表現しているというギャップは笑いえの正しい道だとは思う。だけどやっぱりせりふだけで書かれると小説としてはちょっと寂しい。

Entry.14『オルゴール』岡野義高さん
会社から持たされている携帯は、メールの遣り方も判らなくて、着メロダウンロードなんかした事もない。オルゴールに限らず、男がロマンチックになって選んだ品物が、女性に必ずウケルかというとそうとは限らない。やはり男性にはない、女性特有の考え方というものがあるらしく、下らないと一蹴されることもある。どちらかというと女性は身につけている方が安心するらしい。だから指輪なんていう装飾品等が持て囃されたりするのだ。プラモデルが好きな男には彼女達の心情は理解出来ない。なんていうと反感を買いそうである。

Entry.15『犬好き⇒善人?(犬好きならば善人か?)』Lucyさん
私も犬が好きです。でも猫も好きです。ひょっとしたら鼠も好きかも知れません。まぁ生き物全部が好きといっても、過言ではないかも知れません。もちろんその中には人間も含まれます。しかし、この話はひとつのせりふだけで出来てるんですねぇ。こういう思いきった事をするのは勇気がいった事だと思いますが、どうでしょうか? 私はやっぱり途中でなんらかの情景描写を加えてしまいそうです。えっ? そんな必要なんかないって? まぁそうなのかも知れません。

Entry.16『兄貴のお通り』やすくんさん
笑った。やっと小説っぽい話になってきた気がする。一安心。こういう笑いは、やっぱりニタニタという笑いになってしまいますが、声を立てて、フッフッフッフなんて含み笑いにもなります。いやぁやっと面白いのが出てきて嬉しい。1000字の笑いはこの位の作品がいいかも知れないと感心させられた。

Entry.17『マヨチュッチュの謎』池田@ママさん
うちの子も必ずコップを使っています。酷い時にはコップからコップなんて事さえある(笑)少し潔癖なのかも知れないとさえ思えるキレイ好きは徹底していて、一日の着替えも半端じゃない。男の子なんだから、そんな事はいいのにと思っても、少し汚れただけで着替えてしまう。女房殿は洗濯が大変だぁと笑っている、と自分の話は棚上げしましょう。しかしこの作者の作品(1000字)は毎回力が抜けている。まるで日記を読んでいるようだ。勿論好き嫌いはあるだろうが、こういう書き方で纏まっているのだから凄いなぁと思う。

Entry.18『老師と弟子と猫』一村雅さん
最近なんだかせりふだけの話が増えて来たなぁ。と思ってしまう。今回だって殆どせりふという作品も数えると、これで5作目だから、なんと1/4を越えている。驚きだ。なんだかこういう話ばかり増えると、昔読んだ小説(確か、清水義範だったと思う)の未来の売れている小説とかいうのを思い出す。中学生位の売れっ子作家なのだが、彼の作品は、せりふと擬音だけという話だ。なんだかこういうのばかり出てくると、読む気が失せてくるのは、正常な反応だろうか?話自体もせりふにしたからと言って、効果的な作品だとは思えない。お師匠さまの表情や、弟子のいい加減にしてよという少しふてくされた態度が描写されてもいいと思う。

Entry.19『川のことで』アナトー・シキソさん
コンビニの帰りの川辺の出来事か、やっぱりこの作者の作品は続いている(笑)「鳥類との気まずい沈黙」には笑った。しかし毎回色々な動物が手を変え品を変え出てくるが、不思議な世界感だ。毎回楽しみになってきた。

Entry.20『春を売る女』lapisさん
この主人公は今、ある程度売れている作家さんになったのでしょうか? 作家にしろ演劇にしろ、ミュージシャンも演芸の人だって売れない時には、惨めな暮らしを強いられるものですが、夢を追い求めている男は、そういう時には責任というモノを忘れているんでしょう。そういう人が家庭を持ったりするのには私は反対ですし、こういうヒモ生活をするのも気が引けますが、結構こういう事をやっていてやっと売れて、奥さんは昔から旦那の影になって助けていた。なんて美談になるようです。でもこれって本当にいいことなのか、私には判りません。と、なんだか変なことを考えてしまいました。

Entry.21『東京ディズニーランドにて。』てこさん
私はディズニーランドは好きですし、誰もいないような所で、夜星空を見るのも好きです。最近は、キャンプも行かなくなってしまいましたが、嫌なところへ体面の為に行くというのは、私には出来ません。「そういう所は嫌いだから、行かない」とはっきり断ってしまいます。確かに付合いというものもありますから、行きたくなくても行くこともありますが、まぁそういう性格ではありますが、プライベートは、自分の好きなようにしていたいと思っています。こういう心情を吐き出すという話は、「へぇ、そうなんだ」と相槌を打つだけで、作品がどうのこうのという話はいらないんでしょう。ただディズニーランドで、ポップコーンが落ちてたりしたら、掃除のお兄さんが直ぐにやってきて、持っていってしまうなぁ、なんて思いました。

Entry.22『帰郷。あるいは夢と現実をめぐる一考察。』さかな☆さん
実際の話(まぁ少しの脚色はあっても)では無いとしたら、30才という若さで2人の子持ちという、東京では珍しい奥さんが、愛する旦那と一緒に帰郷するというただそれだけの話ですが(と言っては失礼かも知れないが)そのそれだけの話のテーマは何だろうと考えると、ただの惚気なのかとも思われてしまう。一体私には何がいいたいのかわからない。「聞かないで」と言っている夢は、現実とは大分違うんだよ。といいたいんだろうか?

Entry.23『矛盾?』うらきひかるさん
矛盾という話をモチーフにした話ではあるが、矛盾の矛は、ほこ(長い槍状の突き刺す道具)だけど、昔習った話では幅広の「刀」だったような気もする。私の記憶違いかも知れないが、何故だろう? 今頃疑問に思ってしまった。しかし矛盾の説明だけで終りじゃなくて安心した。

Entry.24『ねぇ、知ってる?』恋糸いとさん
日付と曜日の関係がおかしいのは、この作品は全て嘘です。という事なんだろうか?先生に懸想(古い)している女生徒が、先生にアタックしているのは判るが、ラストのムフフらしいせりふには、ちょっと吃驚。まぁ現代の若者だから、いいのかなぁ。とはいえ、教師が女生徒を孕ませたなんて記事でも出そうだ。

Entry.25『エウロパの娘』紺詠志さん
わぁ、久しぶりだの紺さんだ。ロボット物じゃないけど、でもSFだぁ。エウロパでも木星人というのかどうかは判らないけど、なんだか地球も平和みたいだ。そのうち彼らが結婚して、子供でも出来る時代が来るのかも知れないが、やっぱりSFはいいなぁ。

Entry.26『ひやひやしゃんぷー』坂口与四郎さん
叔父さんかと思ったら、オジサンだった。なーんだ不倫の話じゃないか。そういえばトニックシャンプーなんて使わなくなったけど、ひやっとして気持ち良かったなぁ。私はフリーじゃないから、応募出来ません。残念。

Entry.27『白い骨』有馬次郎さん
うん。雰囲気が出ていていいです。死を正面から扱うというのは、私の好みではありませんが、いい感じの作品に仕上がっているんじゃないでしょうか。私の祖父は小学校の時に亡くなりましたが、有難いことに祖母は、ボケてきているようですが未だに健在です。もう随分あっていないなぁと考えますが、ひょっとしたら今度会うのは彼女が他界した時なのかも知れないと思うと、少し寂しい気もしてしまいました。

Entry.28『僕の知らないところで』さとう啓介さん
ひぇっ、さとうさんがSFだぁ。路線を変えて来たんだろうか? これはうかうかしてられないぞ。しかも不思議な雰囲気を出しながらの話だから、引き込まれてしまった。しかしラストの一人ツッコミは何故だろう。今までの作品からの継続で、ちょっと照れてしまったのかも知れない。

Entry.29『天国への疾走』F カズオミさん
これは面白い。重大ニュースよりも、渋滞ニュースの方が重大だなんて状態は、重態だ。って何を一人でボケてるんだろうか(笑)しかし100キロ以上出していて渋滞の先頭だなんて、これは恐い。でも面白い。

Entry.30『宣告』津島修一さん
これはきっと誰かの人格が赤ちゃんに乗移っているんです。知能はきっと大人なみなんです。ってそういう話って結構あるけれども、やっぱりもう少し書いて欲しいです。この後どうなるのかっていうのは、色んな事が想像できるけど、作者としてどうしたいのか。後まだ倍位書けるんだから、その変の所が知りたくなってしまいます。

Entry.31『食欲魔人の願い』羽那沖権八さん
お腹の空いている時に、食べ物の望みをいうのはやっぱりまずいよなぁ。お願いのパターンは大体3つだけど、イメージ出来るなら何でも可能というのは、これはいい。ところで、魔法使いの名前は「ジニー」というのは知っていたけど、あれって男性なんだろうか女性なんだろうか? アメリカのTV番組「可愛い魔女ジニー」や、ディズニー映画「アラジン」なんかだといい奴みたいだけど、何ヶ月か前に見た映画だけど、本当はあの魔人は凄く恐いという設定の映画があって、望みは聞いて貰えるけど全て本人の思い通りにはならず、不幸な結果になり、最後の願いで、人類世界と魔界の扉が開いて、人間界は魔界に侵略されてしまうというものだった。まぁアメリカの映画だから、ラストはハッピーエンドなんだけど、結構面白かったのを覚えている。

Entry.32『八朔』カピバラさん
子供が産めない身体になっていても、その悲しい?思いを、死んでしまっている母親への反発に置き換え、私は母親に勝ったと思っているらしい主人公は、やっぱり母親を愛していたんだろうと読む事は出来るがこの気持ちばっかりは本当に判らないから、そうならばそうと判る表現が欲しかった。とはいえ、死んでしまっている人からのメッセージというのは限られているから(例えば後で見つかった娘への手紙等)難しいかもしれないけどね。しかしせっかく娘が帰省しても、どこかへ行ってしまうなんて、よほど反りが合わないんだろうか? 自分の娘に対する心情なのに、こういう態度を取るという事は、母親も勝気な強い性格なんだろう。

Entry.33『陳列』越冬こあらさん
生まれる前に自分の人生を選べるというのは面白い発想だ。実は生まれ変わりというのがあるというのを少し信じている自分としては、買い物篭の中に入れるパーツは段々良くなってきて欲しいと思う。お互い同士で選ばなかった時って、ひょっとしたらストーカー行為をしてしまうというのが、前世での約束を守らないからだよ。なんて事も考えられるなぁなんて思ってしまった。しかし、女房に看取られる時に、「今度産まれてきた時も…」なんていう定番の約束が出来るだろうか?私には自信がない(笑)

Entry.34『春風』伊勢 湊さん
愛着があったモノが死んでしまうというのは悲しい事だけど、考えてみればそれは人間だってペットだって、ひょっとしたら植物だって程度の差こそあれ、それは同じ事だろう。そういう意味では、「愛するモノを失う悲しみ」という一般的に価値基準が同じ目線にあるらしい事象についての考察というのは、あまり好きではない。しかし猫が死ぬことによって彼女の事を思いだし、彼女に言われていたことの意味がなんとなく判ってくるというストーリーには感心した。

Entry.35『cookie』松島 筑一さん
可愛い感じのお話でした。幼馴染みっていうのは、なんだか恋とは無縁の感じがするけれどもでもなんだか意識してしまうという感じが良く出ていると思いました。しかしバレンタインデイにホワイトデイと商魂逞しい我が日本の企業に踊らされ、それがいつしか年中行事となり、何倍返しだか判らないがその見返りさえも求めるという女性の逞しさにも頭が下がる(笑)私が小学校の頃はバレンタインデイなんて知らなかった(田舎だった所為もあるかも知れない)私が学生の頃のホワイトデイのお返しの意味は、マシュマロ(お友達です。恋の心はありません)キャンディ(好きです)ホワイトチョコレート(ごめんなさい)ってな事だったと記憶しているが、今は変わっているのだろうか?

Entry.36『XP』自作
ありゃりゃ、ちょっと変な個所があるのを発見してしまった(笑)どうも何度読み返しても、時間をかけないと、間違いは減らないようです。色素性乾皮症:XP(xeroderma pigmentosum)は実際の障害ですが、勿論障害者に対する偏見を持ってこの作品を書いたわけではありません。もし不愉快に思われた方がおりましたら、謝罪いたします。吸血鬼(バイパイア)物の作品というのは色々なパターンがありますが、今回の3000字もその亜流です。そちらの方もお楽しみ下さい。

Entry.37『無添加で無農薬の新鮮野菜』朝市九楽さん
うさぎさんには悪いけど、笑ってしまった。うさぎが出て来て喋るというところは何かのパクリとも思えるけれども、まぁいいでしょう。そんな細かい事には拘らない。そういえばチェルノブイリの事故から随分経つけれども、一体あの辺りはどうなっているんだろうか?日本でも原爆のせいで○○という映画(勿論子供向けの怪獣映画)が随分あったけど、なんでも放射能の影響は遺伝的にも問題があるという話も聞くし、本当は笑っちゃいけないんだろうなぁ。しかしウサウサというせりふの最後は可愛いというよりは、ちょっと安易過ぎる気がした。

Entry.38『狂戦士は狂馬に乗って』蛮人Sさん
久しぶりの蛮人さんの狂い振り。いいなぁ。こういう文章を読むと、やっぱりある程度の理解が出来てこその狂いが正しいと思ってしまいます。読者に一切理解を求めないような文章が出てくると、理解出来ませんとしかいえないんだけど、この作品は違う。勿論理解は出来ませんが、読んでいて楽しくなってくるという狂い方が好きです。理解しなくてもいい文章ってあるんですよね。

Entry.39『夜に』るるるぶ☆どっぐちゃんさん
こういう自分勝手というか自分中心に生きてる奴って、どうしようもない奴だけど憎めない所が垣間見得たりすると、なんだかこういう奴って良い奴だなぁなんて思ってしまう。全然そんなはずじゃないし事実悪い奴なんだけど、魅力があるのは確かだ。こういう魅力は勿論私は持っていないし、今の年代では持ちたいとも思わないが、小説の中だからこそ許せる主人公ではある。こういう魅力的な主人公に色々なことをさせたいとは思うが、私にはちょっと難しい。