環境大臣表彰受賞 ソーラーアーケード 巣鴨駅前商店街
連日大勢の来街者でにぎわう巣鴨の玄関にある巣鴨駅前商店街(長島眞理事長)のソーラーアーケードが、平成20年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞した。
表彰式は12月17日にホテル東京(千代田区)で行われたが、22日午前、長島眞理事長はじめ商店街の役員の福島紀彦氏、篠英太郎氏、田村孝七氏らが豊島区役所を訪れ、高野区長に報告した。
文化、環境そして都市再生を掲げる高野区長もこの朗報に大喜び、「こんな大事になるとは考えていなかった」という長島理事長らに「巣鴨は地蔵と巣鴨駅前太陽発電所が二枚看板。これも豊島区の快挙だ。区でも表彰せねば」と祝福した。
JR巣鴨駅を一歩出ると、太陽光を反射しキラキラと光る全長270メートルのソーラーパネルのアーケード。「人にやさしい地球にやさしいまち」をアピールするため、巣鴨駅前商店街振興組合が、既存の勾配アーケードに188枚のソーラーパネルを平成20年3月に設置し、4月から起動させたものだ。
同組合は、建築後15年経過した既存アーケードの整備検討に際して、きれいな地球と省エネルギー化に対応し、地球温暖化防止に寄与するため、アーケード部分にソーラーパネルを架設し、最先端の技術・課題意識と「和」の伝統的な雰囲気を持つ街とが融合した新しい街づくりのスタイルの一つとして整備した。
設置当初は、アーケードで使用する電力の10%程度を見込んでいたが、4月から7月の4か月の実績は、予想を大きく上回る約54%強の節電効果と、2198kg-CO2/kWhの二酸化炭素削減効果があった。
今では、ソーラーアーケードは、「巣鴨駅前商店街太陽電池発電所」と呼ばれ、歩道部分にソーラーシステムにより発電量が目で見える装置ともに、シンボルモニュメントが、数多くの来街者に「人と地球にやさしいまち 巣鴨」をアピールしている。
同振興組合の活動は、東京販売士協会主催の「エネルギッシュ・タウン 私の街」発掘事業「エネルギッシュ・タウン賞」を受賞。今後、巣鴨駅前商店街振興組合は、省電力をさらに進めていくため、商店街の統一看板のLED化を検討している。
また、環境にやさしい商店街のみでなく、人(来街者)にやさしい商店街の取り組みの一つとして、交通系電子マネー(SUICA.PASMO)を活用したポイントカードシステムの導入も検討している。
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