滞留者は16万5千人 池袋駅周辺で大規模な災害訓練
首都直下地震の発生で交通機関が停止し、16万5千人の滞留者が池袋駅周辺に発生、負傷者も多数出ていると想定し、23日午前に4500人が参加した大規模な災害訓練が池袋駅構内、地下コンコース、百貨店、駅前広場、池袋西口公園などを会場にして行われた。池袋駅周辺混乱防止対策協議会(会長:JR東日本池袋駅防災・工事助役掛川勝氏)。
訓練では、池袋駅周辺混乱防止対策協議会の事業者47団体が協力して、店内のお客様の呼び出しと負傷者への対応や、池袋駅地下コンコースから地上広場への誘導等をロールプレイング方式で訓練した。
1日260万人を超える乗降客があり、駅に百貨店が隣接している池袋駅の周辺には、大地震が発生した際、多くの交通機関が利用できずにとどまり、混乱する恐れがある。また、都心から帰宅する人々が時間を追うごとに増えてくると想定されている。しかし、実際に大規模災害が起こった場合、行政機関は街中の被災者等の救命救助活動に重点を置かざるを得ない。そこで昨年6月、区と都が呼びかけ、駅周辺事業者が協力して対策を立てるための協議会を設立し、災害時の混乱防止対策の検討を進めてきた。
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