第17回すがも「中山道」菊まつり
江戸の昔から菊は「巣鴨」
11月6日から15日、眞性寺・高岩寺など
巣鴨の秋を彩る一大イベントである第17回すがも「中山道」菊まつりが11月6日から15日まで、とげぬき地蔵尊高岩寺・江戸六地蔵尊眞性寺両境内及び憩いの広場をメイン会場にして開催される。毎回好評の菊花形造りの今年のテーマは「浦島太郎」、眞性寺境内に設置される。実行委員長は鳥居愼譽氏。
歴史と伝統文化が息づく街、巣鴨。「菊は巣鴨」と、巣鴨の名が広く知られるようになったのは18世紀半ばのころ。もともと巣鴨は駒込と並ぶ園芸の里で、植木職人同士の競合で優れた鑑賞菊が生まれ、菊見の客が巣鴨に集まるようになった。
19世紀のはじめころには、1本の菊に接木して違った花を咲かせたり、さらには多数の菊を集めて技巧を凝らして黄菊の虎や屋根まで届く白菊の富士山など、大作りな「造り菊」が登場する。これが評判になって江戸の町民だけでなく、関東各地から泊りがけで菊見の客が来るようになり、大変な賑わいだったという。
こうした菊作りは明治の初めまで続けられていたが、その後衰退し、かわって文京区団子坂の「菊人形」の評判が高くなった。
こうした先人の築いた文化遺産ともいうべき「菊作り」を再現しようと平成5年、地元商店街が中心となり、街ぐるみではじめたのがこの「すがも中山道菊まつり」。江戸の庶民が楽しんだ「巣鴨の菊」は現代に息づいている。
初日午前11時から江戸六地蔵眞性寺で開式の集いが行われる。
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