地域で支える商店街 池袋本町で区商連フォーラム
商店街の元気を取り戻そうと、豊島区商店街連合会フォーラム「明日につながる元気な商店街づくり」が11月21日午後3時から池袋本町の豊島清掃事務所会議室で開催された。主催は豊島区商店街連合会(足立勲会長)、豊島区商店街振興組合連合会。
このフォーラムは、これまで区役所となりの区民センターで開催されてきたが、今回初めて会場を移し地域商店街のそばで開催となった。とくに、この池袋本町地区は地域の4商店街が協力して商店街事業を展開し、「きずなカード」や空き店舗の活用、また地域イベント「ふれあいまつり」開催などで着実に成果をあげつつあるところ。今回の開催に先立ち、本町地区12町会の協力を得て商店街利用アンケートを実施、その結果を踏まえつつすすめられた。
当日は100人を超える住民らが参加、区商連役員らもおなじみのハッピ姿で出席した。司会は地元の石川實氏(区商連事務局長)、開会あいさつ・村上宇一氏(池袋本町中央通り商店会長、区議)、主催者あいさつ・足立区商連会長、基調講演・柳家さん枝「江戸人情と商人」、パネルディスカッション「地域コミュニティの核としての商店街の将来」、閉会にあいさつ・星明良区商連。
パネリストは、地元の奈良芳樹・池袋本町通り商店会長、荒木武春・池袋本町南町会長、木田洋二・シスナブ管理組合理事(池袋本町に数年前に出来た大型マンション)、それに高橋徹・豊島区中小企業診断士会事業部長の四人。阿部裕治・豊島新聞社代表取締役をコーディネーターに、奈良さんは地元商店主、荒木さんは地元町会、木田さんは地元の新住人、高橋さんは診断士としてこの地区に長く関わってきた経験から、それぞれの立場で熱っぽく語った。
とくに、アンケート結果にもあったように、利用者とともに支えあっていこうという地元商店街に期待する趣旨の発言が多かった。なかでも木田さんが地域通貨(エコマネー)をテーマに。利用者からの熱心な導入提案は新鮮に聞こえた。また奈良さんから地元商店街が最も栄えていた35年前ごろの話をすると会場は当時を思い、しきりにうなずく姿も。最後には参加者からこんなお店が欲しいという声も出て、和やかななかでも充実したフォーラムとなった。
なお、当日会場で「としま史跡&商店街スタンプラリー」の抽選会が行われ、各賞の当選者が決まった。当選者には12月20日までに通知が届くことになる。
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