「タバコ問題」2009重大ニュース
第一位は「たばこ増税」
高岩寺で禁煙推進の集い
禁煙推進市民団体「タバコ問題首都圏協議会」(代表・渡辺文学氏・26団体加盟)の講演会が12月12日午後2時から、受動喫煙問題に取り組む巣鴨・とげぬき地蔵尊高岩寺の十福苑ホールで開催された。参加者は53人、講演終了後、禁酒禁煙のティーパーティも。引き続き禁煙化に取り組む「すがも田村」でお酒ありの二次会。
講師は岩崎拓哉氏(禁煙スタイル主宰/ (株)IT スタイル代表 取締役社長)と望月友美子氏(国立がんセンターたばこ政策研究プロジェクトリーダー)。
岩崎氏は運営する禁煙飲食店データベース「禁煙スタイル」の登録店数が1万5千店超に達したことなど、また望月氏は、従来タバコによる死亡は年間11万人/年・日本といわれていたが、がんセンターの新試算によると12~20万人に達することや、WHOのタバコ対策MPOWERをわかりやすく紹介した。
講演に続くフリーディスカッションでは民主党衆議院議員・禁煙推進議連幹事長の小宮山洋子を交えて活発に討議。「増税の公約が選挙前より後退している(協議会会員)」「マニフェストは4年以内に達成するもの(小宮山)」と現在のタバコ増税論議を踏まえて丁々発止のやりとりがあった。
高岩寺 来馬明規師より高岩寺の活動が大本山永平寺の禁煙に発展したことや、1月20日に判決を迎える横浜タバコ病裁判原告の高橋是良氏挨拶、神奈川県受動喫煙防止条例に尽力した神奈川県議のせきぐち正俊氏の挨拶があった。
当日投票によって決定した2009年十大ニュースのベスト5は次の通り。
▽第一位=たばこ増税への動きが加速。鳩山首相が「たばこ増税」に前向き姿勢。「健康面から増税」と記者団に語る。
▽第二位=受動喫煙防止条例成立。神奈川県議会が全国初の「受動喫煙防止条例」を可決。松沢成文知事の努力実る。
▽第三位=芸能界で禁煙のうごき。日本を代表するロックシンガーの忌野清志郎さん(喫煙者)が5月2日に58歳で死去。5月31日の世界禁煙デーには歌手の和田アキ子さんが禁煙に成功したとして渡辺文学代表より卒煙表彰を受ける、その様子がTV放映される。
▽第四位=JR東・首都圏201の駅を全面禁煙化。JR東日本、首都圏の201駅のホームにあった喫煙所を撤去、全面禁煙となった。この半年後の10月1日にはさらに禁煙エリアを拡大した。
▽第五位=JR東海・在来線駅構内全面禁煙。JR東海が、在来線393駅ホームの喫煙スペースを撤去、在来線全 駅は全面禁煙になった。しかし、東海道新幹線席構内では依然として喫煙可能。
»» BACK
|