パートナーに巣鴨信金 豊島区のビジネスサポート
豊島区は、地域事業者サポートの取組みとして4月に設立する、「としまビジネスサポートセンター」(通称としまビジサポ)内に、同区内に本店がある巣鴨信用金庫(田村和久理事長、本店・巣鴨2-10-2)の部署「すがも事業創造センター」(愛称S-biz)を設置する。
本来行政機関は、平等性の立場から個別の民間企業を役所内に設置させることはありえない。あるとすれば、営利目的を有しないNPO法人もしくは、市民団体等であるが、豊島区はあえて、地元金融機関とのパートナーシップを組んで地域活性化に挑むことを選択した。
その背景には、昨年9月に立ち上った地域事業者の経営課題を解決する部署「すがも事業創造センター(S-biz)」の影響が大きくある。
同部署は、金融機関の業務である融資業務・預金業務は一切取扱わない部署として設立され、地域事業者の経営課題や販路拡大のみをサポートする部署で、産業支援の第一人者である小出宗昭氏をアドバイザーに迎え、経験を積んだ「ビジネスコーディネーター」が(無料)対応している。
両者の地域事業者へのサポートをしたい思いが今回「としまビジネスサポートセンター(ビジサポ)」に巣鴨信用金庫の部署が設置となった。
「としまビジネスサポートセンター」は、本来の金融サポート(金融相談)中小企業診断士による相談に加え、経営戦略から販路拡大における課題解決に向けた相談をワンストップサービスで提供できるセンターで、経営戦略から販路拡大における課題解決の相談を巣鴨信用金庫が担うこととなる。地域金融機関、信用保証協会、日本政策金融公庫と地域が一体となって取組むプロジェクトは、都内初の試みで、関係官庁も注目しており、新たな産業支援としてのビジネスモデルが構築出来るよう取組みがスタートする。
巣鴨信金・すがも事業創造センターの山本浩治ビジネスコーディネーターは「地域事業者の皆さまに本業面でサポートさせていただく機会が増えることは地域金融機関として大変ありがたいことです。事業者の多くの皆様は、自社の製品や商品の販売方法や魅せ方、情報発信の仕方に課題を抱えていらっしゃいます。このような課題にS-bizが一緒に悩みながら、一緒に考えながら解決のお手伝いをさせていただきます。お気軽にご相談ください」と話している。
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