グリーンとしま再生 緑と環境の区民フォーラム
「グリーンとしま」の再生を目指し、昨年の「学校の森植樹祭」、今年5月の「いのちの森植樹祭」と、都心の限られたスペースの中で、本物の緑を増やしていく取り組みを進めている豊島区だが、6月27日に「第2回緑と環境の区民フォーラム」が立教大学池袋キャンパスで開催され、未就学児~70歳代まで約190人が参加した。
第1部は、1年前、1万本の植樹を体験した区立小・中学生らによる環境への取り組みをスライドや作文で発表するなどの「わたしたちが描くみどりのまち~『学校の森』から『いのちの森』へ」。第2部は、植樹祭の先導者でもある宮脇昭氏(植物生態学者・横浜国立大学名誉教授)と上田恵介氏(立教大学理学部生命理学科教授)によるパネルディスカッション「つながるいのち~いま生物多様性を考える」。
高野之夫豊島区長は、「目的とするところは、区民が快適に暮らすこと。人間だけではなく生き物にとって豊かな地球環境を守ることだと思い、このグリーンとしま事業を進めている」と話した。
区立小中学生の発表では、小学校2校、中学校1校が、植樹後の学校の変化や、それぞれの学校の緑と環境への取組みについて話した。清和小学校6年生女子は、「緑が増えて心地よくなった。清和小では、校庭も芝生化され、緑と環境について考えるようになった」と話した。
学校内にビオトープがある千登世橋中学校3年生男子は、「植樹祭で、今までビオトープになかった種類を植樹したので、昨年まで見られなかった昆虫が見られるのではないかと期待している」と話した。富士見台小学校では、植樹祭をはじめ、移動教室の機会に富士山や樹海でごみひろいをして自然保護に取り組んだことや、クラスの児童が家庭でのCO2削減に取り組み合計400㎏の削減ができたことなどのエピソードをスライド写真や音楽にのせて発表した。その中で、「できることから始める」ことの大切さを呼び掛けた。
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