52講社、約5千人練供養 鬼子母神「お会式」
東京三大お会式のひとつ、雑司が谷鬼子母神のお会式大祭が16・17・18日に行われた。軽快な太鼓のリズムにのって万灯の花飾りがゆれ、練供養に参加する人も見物人も、その場にいる人はみな陶酔感にひたっていた。
もともとは10月13日が日蓮聖人の忌日で、この連夜(忌日の前夜)に万灯を担ぎ太鼓を打ち鳴らして行列をつくって歩く練供養が行われて(12日池上本門寺、13日杉並堀内妙法寺など)、雑司ヶ谷では13日に法明寺でお会式の法会が営まれ、行列は鬼子母神の縁日(18日)にちなんで16、17、18日の3日間と定められたという。
大祭期間中、講社による万灯練行列が繰り広げられ、16日は地元万灯がそれぞれの町内を練り歩き、鬼子母神堂に参拝。各講社が集合した練り歩きは、17・18の両日に行われた。
17日は、御会式連合会主催による地元講社の練供養で、午後7時30分に護国寺近くの鬼子母神出現所に集合して、不忍通り→目白通り→鬼子母神通りの約2キロコースを練り歩いた。
18日は、遠方からやってきた講社も参加するもっとも賑やかな練供養、52講社、約5千人が参加した。見物客は約30万人とも。午後7時に池袋駅東口前に集合した講社は、花火の合図でいっせいにスタート。明治通り→目白通り→鬼子母神通りのコースで万灯を掲げ、団扇太鼓をたたきながら練り歩いた。
万灯の花は、日蓮上人の臨終の折に、時ならぬ桜の花が満開になったという言い伝えによるもので、御会式のあと、この花をもらうと子どもが病気にかからないと信じられていたという。
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