都電沿線バラマップ 品種数は都内ナンバー1 南大塚はバラで街おこし
都電沿線にバラを植えることでまちおこしを進めている南大塚都電沿線協議会(小山健会長)は、このほど「大塚ROSEマップ」を作成、18日に小山会長らが豊島区役所を訪れ高野区長に完成報告を行った。
同協議会が、都電荒川線の大塚駅前から向原までの軌道沿いの緑地帯にバラを植えるようになったのは約3年前。自分たちのまち、大塚をきれいにしたいという思いから、JR大塚駅前の緑地に捨てられたゴミ拾いや掃除をしていた有志が中心になってスタートした。
かつて、都電荒川線大塚駅前から向原間の両脇の植え込みは、乱雑に植木鉢等が置いてあり、不法投棄や違法駐輪が目立つ空間になっていた。その一方で一部には、希少価値のあるバラの品種が植えてある所もあった。そんな沿線を、既存のバラを生かしながら、美しい花の風景を作り出し、「都電とバラ」が大塚の新しい魅力・風物詩、そして“地域コミュニティ”のシンボルになるようにと取り組みが始まった。現在、小学生から80歳代までの街の人々がともに、バラの植樹や維持管理に取り組んでいる。
現在、バラの品種は420種類になっている。品種数では神代植物園のバラ園を抜き、都内で一番となった。マップでは、エリアごとにどのようなバラが咲いているのかが示されている。「バラはこれからが見頃になります。美しい花の路線風景をご覧になりに大塚へお出かけください。お待ちしています」と協議会メンバーは話している。
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