2014年11月

第3055号 2014年11月12日号


菊香る“巣鴨の秋”
 第22回すがも中山道菊まつり


 巣鴨の秋の風物詩「第22回すがも中山道菊まつり」が11月6日から14日まで江戸六地蔵尊・眞性寺、とげぬき地蔵尊・高岩寺の境内と大正大学の各会場で開催され、各会場の丹精込めた色とりどりの菊花が訪れた人たちの目を楽しませている。14日まで。

 6日初日は江戸六地蔵尊開眼300年祭でにぎわう眞性寺会場でオープニングセレモニー。主催者として実行委員長の鳥居眞性寺住職はじめ来馬高岩寺住職、巣鴨信金、大正大学の関係者、来賓として区長代理の栗原区商工部長、足立区商連会長、中村町連会長、鈴木東商豊島支部会長、斉木観光協会長ら次々あいさつ。地元町会、商店街などたくさんの人たちが見守るなか、テープカットが行われ華々しく開幕した。

 巣鴨は、江戸時代に園芸の里として江戸庶民に愛された街。その園芸の里から「菊まつり」が生まれ、たくさんの江戸市民が訪れ、浮世絵などで紹介されるほど賑わいがあったと言われている。「すがも中山道菊まつり」は、このような地域の文化と歴史を継承し、改めて「すがも」の素晴らしさや味わいのある風情を感じ、潤いある時間を過ごしてほしいとの思いから、平成5年に始まり今年で22回目の開催となった。

 菊まつりで毎年注目されるのが、眞性寺境内に飾られる菊形作り。例年、様々な色・種類の菊を使っておとぎ話や日本の神話を表現し人気を得ているが、今年の作品はその中でも秀逸、若い力あふれるアート感たっぷりの作品に仕上がっている。。被災地復興の願いもこめたその作品は南三陸町から取り寄せた白菊で造られ、立体的な元気いっぱいの背景とともに見る人を楽しませていた。制作にあたったのは巣鴨菊まつりではすっかりお馴染みの若手アーティストのつじむらゆうじさん、ささきさとみさん。

 つじむらさんは「『因幡の白うさぎ』では傷を負った白うさぎを大国主命が助けてくれます。巣鴨にも弱っている人を助けるやさしさがあると感じ、寺と街の人の『やさしさ』を表現しました」と作品に込めた思いを語った。また、背景の絵を描いたささきさんは「うさぎが白いので背景はカラフルにしました。1枚の絵で物語全体を表現しています」と話した。また、今年は江戸六地蔵開眼300年を記念して、地域の子どもたちがお地蔵様との心のつながりを自由に表現した「のれんアート」の作品も展示されている。


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