池袋のヤミ市を再考する 9月に池袋西口で大企画展
いまの池袋の繁栄の原点は、あのヤミ市にあった。マイナスイメージばかりが強いが、いまここで池袋のヤミ市に光をあてて後世に繋げなければいけない――。
「戦後池袋―ヤミ市から自由文化都市へー」と題した大イベントが9月に池袋西口を中心にして開催される。主催は豊島区、立教大学、東京芸術劇場からなる池袋=自由文化都市プロジェクト実行委員会(渡辺憲司委員長=立教大学名誉教授・自由学園最高学部長)。
7月30日に実行委員長の渡辺氏それに高野区長、吉岡知哉立教大学総長、高萩宏東京芸術劇場副館長が出席して概要等の記者発表が新庁舎であった。
内容はシンポジウム・講演会、映像・写真・紙資料等の展示、野外イベント、映画上映等となっており、会場が立教大学、東京芸術劇場、豊島区郷土資料館、立教学院展示館、旧江戸川乱歩邸、池袋西口公園、明日館、新文芸坐、ミステリー文学資料館、池袋演芸場。
▽シンポジウム=9月12日14時から16時、立教大太刀川記念館。「戦後池袋の検証―ヤミ市から自由文化都市―」を演題にして、評論家の川本三郎氏、マイク・モラスキー・早大教授、吉見俊哉・東大教授が出席する。司会は石川巧立教大教授。事前申し込み。
▽展示=9月14日から22日。14日13時、東京芸術劇場でオープニングセレモニー。①14日から22日、「戦後池袋―ヤミ市から自由文化都市―」、東京芸術劇場ギャラリー1・2・9月14日から22日、立教学院展示館「戦中・戦後の立教学院」。9月14日から22日、旧江戸川乱歩邸「旧江戸川乱歩邸特別公開―戦後乱歩―」。9月14日から11月29日、豊島区立郷土資料館「池袋ヤミ市と戦後の復興(秋の収蔵資料展)」。
②ギャラリートーク、東京芸術劇場ギャラリー1で展示期間中9回実施。他館との連携展示。9月1日から10月3日、ミステリー文学資料館「没後50年―不滅の江戸川乱歩展」、9月15日から22日、自由学園明日館「雑誌『婦人之友』に見る市民生活」。
▽野外イベント=池袋西口公園でヤミ市風「自由市場」池袋西口ホッピーまつり、9月18日から20日、ホッピービバレッジ特別協賛。池袋昭和懐メロステージ、9月18日、19日、池袋西口公園。池袋昭和歌謡のど自慢2015、9月20日、池袋西口公園。
▽その他=新文芸坐9月18日まで、「戦後70年企画、映画を通して検証する」。落語の上演企画「笑いの戦後、落語界の復活」、9月21日から30日、池袋演芸場。
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