2015年8月

第3087号 2015年8月05日号


山内ジョージの世界
 椎名町駅ギャラリー


 西武池袋線椎名町駅自由通路の「椎名町駅ギャラリー」で、「豊島区ゆかりのマンガ家 Vol.11 山内ジョージの世界」が開催されている。平成27年11月末まで。

 同駅名の「椎名町」は、現在の豊島区南長崎地域の旧町名。昭和20年代から30年代当時、手塚治虫ら日本を代表するマンガ家たちが住み集い、青春時代を過ごした伝説のアパート「トキワ荘」があったことで知られている。「椎名町駅ギャラリー」は平成23年の椎名町駅舎の改修工事に伴い、地域の文化や伝統工芸の紹介スペースとして整備された。現在、豊島区ゆかりのマンガ家をシリーズで紹介している。

 今回紹介している山内ジョージは、1940年中国大連生まれ。1947年に日本へ引き揚げ、宮城県登米(とめ)市で育つ。1960年9月に上京し、マンガ家の石ノ森章太郎のアシスタントとしてトキワ荘で寝泊まりするようになり、1962年3月まで過ごした。1971年には、米国・カナダの野生動物を約1か月かけて見てまわり、1974年に銀座のサエグサ画廊にて、「動物絵文字」の個展を開催。文字と動物の姿を組み合わせて作る絵文字という新たなジャンルを築いた。今年3月24日から4月4日までは、パリの日本文化会館で、個展『文字絵の世界』も開催。会場には動物で描かれた漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベットなど今までに描きためた作品に加え、長さ約2mの和紙に描いた新作「歌舞伎」や「角力(スモウ)」なども展示され、パリの人々に「文字」の新たな魅力を伝えた。  ギャラリーに展示している「よめるカナ」は、動物たちの姿の中に動物のカタカナの名前が隠されている作品。銀座サエグサ画廊での個展開催時に、切絵で制作していた作品を木版画で書き直したものだ。山内が一番好きな動物で、絵文字も気に入っている「ゴリラ」も展示。他にも、デビュー当時マンガ家の高井研一郎との合作で少年誌に描いていたギャグマンガ作品のうちのひとつ「デレ助」の作品パネル等も紹介している。

 担当者は「山内先生は現在も絵文字作品作りに精力的に取り組まれています。今回の展示では、初期のマンガ作品とともに、かわいらしい動物絵文字作品をお楽しみください。」と話している。


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