高岩寺で伝統こけし展 仙台遠刈田系工人が実演
東北地方の伝統こけしの常設や人目を引くこけし灯篭展示など、洗い観音とともにすっかり「こけし」でおなじみとなった巣鴨・高岩寺で「すがも朝顔まつり」にあわせて7月1日から5日、東北地方復興支援として宮城県仙台市遠刈田(とおがった)系伝統こけしの工人、佐藤正廣、小笠原義雄、早坂政弘の三氏を招いて「第9回伝統こけし制作実演」が境内横の高岩寺信徒会館で開催される。制作実演のほか頒布・描彩体験、駄菓子など地元物産販売も楽しめる。午前10時から午後4時。見学無料。仙台地区伝統こけし工人組合後援、元祖仙台駄菓子本舗熊谷屋、東京こけし友の会協力。
開催にあたって、高岩寺・来馬明規住職は次のように話している。
「今回は仙台で工房が被災し、復活を果たしたこけし工人達が実演します。早いもので9回目です。これまでに東北の4産地からのべ27名の工人が実演に来山し、40日間で2万人を超える来場者を迎え、国際文化交流にも役立ちました。11月は遠刈田温泉から、来年は秋田、再来年は山形のこけし工人を招聘します。皆様のご来場を楽しみにしています」。
高岩寺では平成23年に伝統こけし愛好家の医師・逸見和子氏(故人)からコレクションの一括寄贈を受け、伝統こけし全11系統の常設展示を始めた。とくに、東北大震災後は、被災地の復興支援のため毎年7月の朝顔まつりと、11月の菊祭りにあわせて、東北のこけし工人を招いて制作実演イベントを開催している。
»» BACK
|