「落書きは許さない」 グローバルリング事件うけて 特化した条例制定へ
豊島区は2月14日、池袋西口公園「グローバルリング」の落書き犯が12日に池袋警察署に逮捕されたことをうけて、区長記者会見を開いた。高野区長は落書き防止に関する条例を制定するなど落書きに対して、「本気で怒っております。グローバルリングは多くの人の協力でリニューアルオープンしたばかり。池袋西口エリアのシンボルとして期待されている。毅然とした態度で立ち向かいます」「豊島区は落書きを許さない、ということを内外に示す」と強い態度で発表した。
昨年12月27日、グローバルリングの柱や石張りの床など計九カ所に、スプレーのような物で落書きされた。翌28日に発見され、新施設のオープンに勢いづく街に水を差した。以来、区では公園内に警告文を表示し、パトロールを行ってきた。犯人は20代の男性で、動機は「自分のアートで池袋をかえたい」。落書きの内容は自分のSNSのアカウントだった。
落書き防止に特化した条例制定は二十三区で初めて。条例案は罰金設定し、地域の美観の維持や、安心・安全な生活環境の確保などを目的に、区と、建物などの所有者、区民らが協力して「オールとしま」で落書き防止に努めることなどを盛り込んでいる。4~5月に区民から条例案について意見を募り、6月ごろ区議会に提出。東京五輪・パラリンピック前の制定を目指すとしている。
»» BACK
|