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第6回「学校開放を考える集い」に148名
「地域区民ひろば構想」「児童館廃止」「全児童クラブ」に強い批判
 
(区職労ニュース2004年10月13日付)
 10月7日の夜に、豊島区の学校開放を利用してスポーツや文化活動を行っている区民の集まりである「豊島区の学校開放を考える集い」が同実行委員会の主催で開催されました。
 今回は、来年4月から6小学校で「モデル実施」される「全児童クラブ」の利用と、従来からの利用団体の利用とが競合する部分が生ずることから、この問題を区側との話し合いで解決しようと、学校開放利用者が区側に呼び掛けて開催しました。


学校開放は地域コミュニティの核

 「集い」は「開放現場からの報告」として、「全児童クラブ」がこの4月から先行実施されている、南池袋小学校の開放利用者であり保護者でもある方から、「児童館が廃止されると子どもの遊び場が学校だけとなり問題だ」との強い批判がありました。
 また、硬式テニスの学校地域対抗試合を10年も続けてきた結果、この夏には12小学校から98名が参加した「10周年記念パーティー」を開催するにまでなり、豊島区全域をカバ-したコミュニティをつくりつつあるとの報告がありました。
 さらに、高松小学校で児童の剣道クラブを運営している立場から、昨年の一時期、十分な話し合いもなく始められ、且つ突然一方的に終了させられた「全児童クラブ」のテスト実施について、区に対する不信を含めた厳しい事実報告もありました。



児童館や目白図書館の廃館反対運動が…

 今回の「集い」は、自分達の学校開放利用だけではなく、これに関連するもう少し広い問題も考えようとの立場から、児童館や目白図書館の廃館反対運動を行っている方々からの発言も求めました。発言者はそれぞれ5000名、6000名の署名を集めて議会陳情を行っていること、旧時習小学校売却が象徴する「公共施設の再構築・区有財産の活用」や「地域区民ひろば構想」が、幼児・児童の成長や地域の弱者にとって如何に不都合かを強く主張していました。


区の説明に意見・批判が相次ぐ…

 これら開放現場や住民運動からの発言を受けて、西澤「区民ひろば」担当課長、川地生涯課長からそれぞれ説明があり、「『区民ひろば』は利用者が各学校でつくり上げてきたコミュニティを生かしていく」「各学校でつくられている開放運営委員会や利用者協議会は『区民ひろば』との調整機関となりうる」「各小学校での利用者対象の説明会を開催する」など、区として開放利用者の要望に積極的に応えていく姿勢を明確にしました。
 方法論についてはこのような姿勢を見せながら、具体論については「閉校施設が利用可能にもかかわらず、地域以外の団体には開放されていない」「強い批判や具体的要望が多々出ているにもかかわらず、『区民ひろば構想』は一向に改善されない」など、会場参加者から厳しい批判・意見が相次ぎました。厳しい質疑応答の締めくくりで松崎教育委委員会次長は、「『区民ひろば』や『全児童クラブ』の実施については、参加者の皆さんの貴重な意見や、今後開催する各学校の説明会での意見も参考にして具体的に取り組んでいきたい」と、教育委委員会としての立場を明らかにしました。


「問題解決のためにともに行動を」

 「集い」の案内は区議会文教委員10人全員に知らせたとのことでしたが、参加は泉谷議員(民主党)・森議員(共産党)の2名でした。泉谷議員は「区議会が大きな力を持っていること、皆さんそれぞれが地元の区議を変えることによって、この区議会を動かすことができること」とのべ、森議員は「IT化や大規模化は地域図書館を無くす理由にはならないこと、区民ひろばの本音は人減らしによる人件費の削減でサービス低下は明らか」との発言がありました。
 この「集い」には区職労から執行委員など17名が参加しました。区職労を代表して佐藤委員長は、「私たちはいい仕事がしたい。『区民ひろば』には大きな問題がある。区民の皆さんに情報を伝え、一緒に考え問題解決のために共に行動して行きたい」と決意を述べました。
「集い」は最後に、次回は来年3月に開催することを明らかにして、2時間余りに及んだ話し合いを終えました。
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