どうにかできないものだろうか。
耐えられず、気を紛らわしている間にも時は過ぎていく。
このままでは、7ヶ月の間に僕らの神経は摩耗し、戦略に麻痺させられた
ままにその瞬間を迎えることになるだろう。
事務所よ、撤回する位の勇気を持ってくれ…。あれからと言うもの、現実
について考えると、肩の力が抜けてぐたりと、何もできなくなってしまう。
死刑宣告を回避することはできないのかも知れないけど、僕はせめて全て
を言い尽くしたい。僕は圭ちゃんの時のような敗北感、無力感をもう味わ
いたくは無い。
今回の発表と言うのは、言ってしまえば最終的には娘。の解体を意味する
こと、事務所が娘。を解体するのに何のためらいも持ってはいないと言う
ことだ。今までの(姉さん以降の)脱退だって絶対に納得できないものばか
りだったけれど、ヲタはその度「未来」を信じて、無理矢理に、歯を食い
しばって自分を納得させてきたように思う。
しかし、今回の発表はその「未来」への希望も、想像さえも奪い取る死の
宣告だ。モーヲタと呼ばれる人達ならば分かっていると思う。なっちが、
辻ちゃんが、加護ちゃんが、娘。の根幹がこのように通り魔的に奪い去ら
れていくということが、何を意味するのかを。それは、残された娘。達も
同じように残酷に奪われていくと言うことなのだ。それは、今回と同じよ
うに乱暴な理屈を連れて突然に現れるだろう。
モーニング娘。とはシステムであり、ソロ養成機関であると言うのは、あ
まりに非人間的で不自然な理屈だ。それは、僕らが知っていたモーニング
娘。や、彼女達と過ごした幸福な時間からあまりに遠くかけ離れている。
□
どのメンバーを奪っていくかは、結局事務所の金勘定にかかっている。
「実力の評価による卒業」だなんて、これほど嘘臭い台詞は無いと思う。
圭ちゃんは未だに活躍の場も与えられていないんだ。事務所が必要として
いるのは、結局、辻加護と言う手早く稼げる強力なパブリックイメージだ
けであって、長期的なビジョンは相変わらず何一つ持ってはいないだろう。
なによりも、モーニング娘。という幸福な関係性の中から産まれた奇跡を
強引にパブリックイメージに落とし込んでしまうこと、それがどんなに取
り返しの付かない愚かなことか、それがどんなに決定的に娘。を損なって
しまうことか…。
目先のことばかり考えず、娘。達の未来を本気で考えて欲しい。脱退を卒
業と言い換えたり、嘘の言葉と嘘の笑顔でそれらを誤魔化すことは、もう
終わりにして欲しい。写真集などを含めたユニット、ソロでのアイテムの
乱発は、結局モーヲタと言うものを囲い込み、縮小していくことに他なら
ない。破綻は、既に目に見えているようなものじゃないか。
娘。達に本当に必要なのは長期的なはっきりとしたビジョンであり、この
ように、いつ誰がやめるのか分からない生殺しの状態を続けることは、誰
にとってもプラスにならない。このようなヲタ自身もついていけていない
狂気的サイクルに、一般層から誰が飛び込んでくると言うのか。
脱退と加入を繰り返し、パズルのように人員を配置するそのシステムは、
誰の眼から見てももはや決定的に破綻している。それはただ、全ての娘。
に関わる人達を不幸にしていく。
□
…ファンサイトが辻加護卒業企画をやるのも結構だろう。それは気持ちの
問題だから何も言わない。だけど、もし娘。のことを扱うテキストサイト
と言うものがあったとして、それがファンサイト的な、思考停止の応援状
態と一線を画すものであったなら、なぜ「こちら側」からの反動的な運動
がちっとも起こらないのだろう?僕は情けなくて、情けなくてしょうがない。
僕らが脱退の度いくら前向きになろうとも、理不尽に娘。を奪っていくシ
ステムはその度に強固さを増していくんだ。
全てを許し続け、娘。達を追い続け、いつか、自分の中で何かが死んでい
ることにヲタは気づくだろう。その頃には、モーニング娘。というものが
何であるのか、誰にも分からなくなっているかも知れない。
もしあなたがメンバーの脱退について某かの違和感や、やりきれない思い
や、絶望を感じているのなら、この場所を使って、今こそ、思いきり吐き
出して欲しい。署名だけにでも、参加して欲しい。
□
ヲタとして、モーニング娘。と相対するファンとして、自分の意志の表明だけは
しておいて欲しいのです。現状の分析で無く、詳細な未来の予想でも無く、
逃亡的な容認でも無く、現象論で無く、僕はただ、みんなの意志が知りたい。
本当に感じたことを知りたい。
もし世界を変えるものがあるとするなら、それは僕達の意志以外にはあり得
ない。それが、この現実世界でどんなにちっぽけで、現実的な力を持ち得な
いものだったとしても、僕達は言わなければならない。
終わりが近づいているんだ。
終わりが近づいているんだ。
Posted by うたか at January 6, 2004 11:59 AM