恩納村へサンゴ返還 サンシャイン国際水族館
海洋環境保護活動の一環としてサンシャイン国際水族館で育てたサンゴを生まれ故郷の沖縄県恩納村(おんなそん)に還す「サンゴ返還式」が6月18日、サンシャイン国際水族館(荒畑経夫館長)で行われた。
式には地元の朋有小学校(東池袋4-40-1田淵貢造校長)の6年生も出席し、サンゴの元気な成長を願ってメッセージを読み上げた。なお、7月1日に恩納村の海で行なうサンゴの植え付け作業に、同校の代表2人が参加する。
式では、公務で出席できなかった恩納村長からは関係者への感謝とともに「恩納村のきれいな海で、再びサンゴの大群生を見られることを祈っています」と手紙が読み上げられた。続いて、荒幡館長らによる、プロジェクトや枝打ちの様子の映像説明、サンゴの植え付け実演も行なわれた。
朋有小学校の児童は、2年間、荒幡館長からサンゴについて学び、成長を見守ってきた。この日は6年生69人が来場、代表して豊島修平くん(11歳)、小林萌さん(12歳)の2人がメッセージを読み上げた。
小林萌さんは、「 地球温暖化で“褐虫藻”がサンゴから逃げてしまうと聞いて悲しかった」と話し、メッセージで「サンゴの明日を作るのは私たち人間だから、ごみを減らしたり電気をこまめに消して、沖縄の島、海、そしてサンゴを助ける努力をしたい。東京からサンゴ礁を守ります」と強く宣言した。メッセージは、恩納村漁業協同組合の比嘉義視さんに手渡した。
地球温暖化などの影響で、世界的にサンゴ礁の減少が深刻な問題になっている。サンシャイン国際水族館では、日本で初めてサンゴ礁の浅瀬部分を再現した「サンシャイン サンゴ礁」水槽(18年4月27日に公開開始)で沖縄のサンゴを育て、成長したサンゴを恩納村に返還する「サンゴ返還プロジェクト『東京育ちのサンゴ 沖縄の海へ』」を進めている。
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