2008年10月

第2786号 2008年10月22日号


20周年記念公演は満席
 民俗芸能 in としま


 平成元年に始まった『民俗芸能inとしま』公演が、10月11日午後2時から4時30分まで「みらい座いけぶくろ(豊島公会堂)」で20周年記念公演を開催した。20年にわたって培ってきた民俗芸能のファンや都内各大学の学生などがつめかけ、公会堂は満席の盛況だった。

 高野之夫豊島区長は、冒頭の挨拶で「郷土の芸能文化を20年にわたって継続して公開公演できたのは、出演団体のご協力とご来場の皆さんのご支援の賜物」と謝辞を述べ、特に、最初から公演の開催に力を尽くした中村理行さん、姉妹都市秩父市の秩父屋台囃子で協力した高野右吉さんの名前を上げて謝意をあらわした。今後も郷土文化の振興のために『民俗芸能inとしま』公演の開催を続けることも付け加えた。

 出演団体は、豊島区から長崎獅子舞(代表・並木鍵一さん)、富士元囃子(代表・本橋勇さん)、秩父市から秩父屋台囃子(代表・高野右吉さん)、岩手県一関市から舞川鹿子躍(代表・小野寺重次さん)、岐阜県関市から獅子芝居(代表・八木昭一さん)の5団体。平成14年開催の「豊島区制施行70周年記念公演」と同じ顔ぶれであった。秩父市・一関市・関市は、豊島区と文化交流・防災協定都市の提携を結んでいる。

 今回の公演では、豊島区民が高野右吉さんの指導で秩父屋台囃子を習い、練習4回で初公演するという「区民参加による秩父太鼓」の特別企画も盛り込まれ、小学生から高齢者まで18人が初参加。盛大な拍手で賞賛された。重厚な江戸の祭り囃子を演じた豊島区の富士元囃子には、女性2人が初参加、ダイナミックな秩父屋台囃子と対照的な演奏で好評であった。長崎獅子舞・舞川鹿子躍・関の獅子芝居による獅子舞の競演は、獅子舞にはいろいろな形態があることを理解する良い機会であった。長い腰竿をつけて激しく躍る8人の獅子舞に感動、特に60センチも飛び上がる舞手に拍手が湧いた。関の獅子芝居では、傾城阿波の鳴門巡礼歌の「お鶴」を演じた小学4年の八木柚香さんが好演、獅子セリフの八木昭一さんの語りには、場内が涙に誘われた。長崎獅子舞には、花笠役などで城西大学附属高校中学校(豊島区千早町 校長・東谷仁さん)の獅子クラブの生徒多数が応援参加して盛り上げた。観客の武井諌さん(豊島区千川)は「20年間鑑賞してきたが今回が一番良かった。豊島区の文化功労賞に値する」、西尾幸一さん(埼玉県所沢市)は「民俗芸能inとしま20周年記念にふさわしい充実した公演内容であった」と記者に感想を語った。

 なお、「民俗芸能inとしま」には、20年間で38種目、延べ103団体の民俗芸能が出演し、入場者総数は16,000人を超えている。


»» BACK

«« Go to TOP


〒170-0013 豊島区東池袋1-21-11 オークビル 5F
Copyright© 豊島新聞社 2003-2008
トップページ バックナンバー 豊島区の選挙 紙面で見る
区民の歴史
リンク集 豊島新聞について

豊島新聞綱領

本社事務所
〒170-0013
豊島区東池袋
1-21-11
オークビル5F

豊島新聞は
毎週水曜日
発行です

民の情報紙

株式会社
豊島新聞社

豊島新聞
TEL
3971-0423
FAX
3986-4244
情報・投稿
購読申込み
購読料
3ヶ月2,700円