「被災地からの報告」 魚沼市で防災サミット
豊島区と「非常災害時における相互応援に関する協定」を締結している自治体の首長等が参加して23日、「防災サミット」が新潟県魚沼市で開催された。参加自治体は山形県遊佐町・埼玉県秩父市・福島県猪苗代町・岩手県一関市・岐阜県関市・新潟県魚沼市・長野県箕輪町・茨城県常陸大宮市・栃木県那須烏山市・豊島区(協定締結順)。昨年に続き4回目。
今回のサミットは、4年前の平成16年に甚大な被害をもたらした新潟県中越地震が発生した日と同じ10月23日に、その被災地である新潟県魚沼市で開催となった。
サミットでは「被災地からの報告」が行われ、魚沼市から「中越大震災・中越沖地震からの復興」として、災害時の状況と、概ね復旧が終了した現状、創造的な復興に向けた今後の取り組みなどについて、また、一関市から「岩手・宮城内陸地震の被害と復旧状況」について、震災時の対応について、時系列に整理した写真を使用しての説明があった。
豊島区からは、「平成20年夏の豊島区における豪雨被害」について、地面をアスファルトで固め下水道の処理能力に頼らざるを得ない都市構造といわゆるゲリラ豪雨が重なった時に発生する都市型水害の被害状況と、対応に苦慮している現状について、報告があった。
続いて、「テーマ別トーク」では、震災の発生が休日にもかかわらず、魚沼市は27分、一関市では7分で災害対策本部を設置できたことの秘訣、その他、観光客などへの防災広報、自主防災組織の活性化、土砂災害対策など、多岐にわたり活発な意見が交わされた。
その後、「平常時から防災に関する様々な情報を共有し、課題に対する認識を深め、災害時における円滑な支援活動に役立てる」ことなどを確認する「共同宣言」がサミットを締めくくった。
»» BACK
|