2009年4月

第2808号 2009年4月22日号


区内でも子育て格差
 「きりょう」がアンケート調査


 豊島区内で活動を続ける子育てグループ「きりょう」(浅原麻美代表)は、昨年度行った育児環境に関するアンケート調査の概要を発表した。その結果から、子育てのしやすさに地域的な格差があるのではないか、と発表している。

 「きりょう」は、としま未来文化財団の地域団体の活動を金銭面や人材面でサポートする「まちづくりバンク」制度を利用してアンケート調査を実施。区立・私立・認証保育園、東西子ども家庭支援センター、保健所の乳幼児検診などで約4500枚のアンケート用紙を配布、1305件の回答を得た。

 大正大学社会福祉学専攻西郷ゼミの学生3人も調査分析作業に参加し、情報の一部が彼らの卒業制作である子育て情報冊子「こどもといっしょにでかけよう トシマップ」に結実した。トシマップは協力団体に配布されている。

 アンケートの結果から、西部地区は比較的保育園に入りやすいなどの地域格差がある、保育園および東西子ども家庭支援センターは地域住民の子育て支援に大変役立っている、といった現状が見えた。

 全体的には夜間診療や病児保育へのニーズが高い一方で時短勤務や育児休業制度へのニーズも高く、本来であれば仕事を休んで子どもの看病をしたい親でも、職場の事情などから病児保育を必要とせざるを得ない現状もうかがえた。

 また、繁華街に近い地域では多くの親が「歩行喫煙は困る」と答えており、特に歩行者の多い場所では歩行喫煙の禁止を徹底して欲しい、またエレベータやエスカレータの設置など、バリアフリー化もまだまだ必要である、との声が多く聞かれた。

 「今年度はこの結果をもとに、何らかのアクションを起こしたい」とメンバーの福元保子さんは熱意を見せた。

 これらの結果やきりょうからの提言は、きりょうのホームページで見ることができる。
http://www.page.sannet.ne.jp/e-arato/index.html

(荒砥悦子)


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