2009年4月

第2809号 2009年4月29日号


「グリーンとしま」再生
 区立全小・中校に植樹1万本


 高密都市・豊島区に“命の森”を作り上げるといった新しい大きな挑戦がスタートした。豊島区は一人当たりの公園面積が0.76m²(20年4月1日現在)と23区最下位の豊島区。緑被率も下から数えた方が早い。

 「グリーンとしま」を再生するキックオフイベントの第1弾、区立全小・中学生による「学校の森」植樹祭。区内全31校の児童・生徒9,837名(21年4月7日現在)と、ボランティアの植樹祭協力員、実行委員、保護者、区職員等686名が、27日から5月8日の5日間で、約1万本のシイ・タブ・カシなど42種類の苗木を一斉に植樹するという画期的な取り組み。子どもたちに植樹という体験を通して、自然の大切さを伝えると共に、地域のシンボルである学校の緑化を進めることで、地域の緑化機運を高めていくことが目的。

 総勢10,523名が関わるこの一大イベントに、技術的な助言をしていただいているのが、横浜国立大学名誉教授で植物生態学者の宮脇昭氏。昨年10月の各学校での実態調査、キックオフイベント実行委員や、植樹協力員への講演等でも協力。「世界でも高密な都市豊島区で“本物の森”ができれば、ロンドンでもパリでもどこでもできるのです。世界のモデル都市になって“命の森”を豊島区から世界へ広げていきましょう」と宮脇氏。

 「学校の森」植樹祭の中央記念セレモニーが28日、上池袋1の豊成小学校校庭で行なわれた。高野区長、三田教育長、吉村議長、石森宏キックオフイベント実行委員長、小池百合子衆議らそれに地域の町会長、PTA、区職員ら多数が出席するなか、宮脇氏による熱い植樹指導のあと、子どもたちによってカシなどの植樹が行なわれた。

 「学校の森」植樹祭終了後には、この植樹体験を区民と分かち合い、環境と緑化について考えるキックオフイベント第2弾「緑と環境の区民フォーラム」が5月30・31日の2日間東池袋の帝京平成大学沖永記念ホールで開催される。フォーラムでは、植樹を終えた子どもたちからのメッセージや、宮脇昭氏による講演会、太陽エネルギー機器の展示等が行なわれる。


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