高村紙業創業80年 池袋東口 紙のたかむら 6日から池袋写真展
今年、創業80年を迎える老舗・高村紙業株式会社は、創業記念として5月6日から、池袋東口駅前の「紙のたかむら」で「和紙の布」展示販売と池袋の写真展を開催する。そこで代表取締役社長の高村光一氏にお話を聞いた。
Q:高村紙業は、今年創業80年ということです。現在はどのような業務を行われているのですか?
A:高村紙業株式会社は、昭和4年、先代社長高村與作によって紙卸売業として創業されました。現在は、平成12年12月にリニューアルオープンした「紙のたかむら」、平成14年11月にリニューアルオープンした「和食会席と銘酒 Bakuの夢」、不動産賃貸業などを営んでおります。
Q:この80年間、決して平坦な道のりではなかったと思います。
A:戦前は火事で本店が全焼し、火災保険の期限が切れていたこともあり、再スタートに困難を極めたこと。戦時統制経済による経済活動が激変、紙の配給所として役割を担っていました。終戦後すぐに、焦土に古材を集め一週間で店舗を立ち上げたこと。高度経済成長と石油ショック、不動産バブルとその崩壊、百年に一度という信用不安の時代。その中で、紙卸、事務用品問屋、小売店、オフィス家具販売、飲食店経営など、時代の変遷とともに業務変更の決断してまいりました。
Q:「紙のたかむら」をオープンした平成12年の頃も、金融再編の時代、中小企業への貸し渋りの問題もあり厳しい時代でもありました。
A:「紙のたかむら」は平成12年12月、リニューアルオープンしました。私どもは、改めて本業を思い返し、池袋にない店舗に挑戦し、「和紙」に特化した店造りをしました。これは「癒し」と「和」への回帰という時代の要請に合致し、お蔭様で現在の評価と今日の成長を遂げることができました。
Q:何か伝えたいことは?
A:ここに改めて戦前から現在に至る今日まで、ご愛顧いただいているお客様、助け合いながら池袋で活動してきた地域の皆様、縁あって弊社で働いているスタッフ、お取引先に深い敬意をもって感謝をささげるものであります。私たちは今後も、常に心を一つにしてどのような危機をも乗り越え、全力をあげて弊社と地域の発展に努める所存でございます。これを契機にさらにいっそうのご指導ご鞭撻をお願いいたします。
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