2009年7月

第2818号 2009年7月15日号


東京都議会選挙 豊島区も民主に突風
 泉谷(民主)がダントツ当選
 矢島・自民、長橋・公明も順当


都議会議員選挙結果
泉谷つよし (民主・現) 45,116
矢島千秋  (自民・現) 24,049
長橋けい一 (公明・現) 22,052
吉良よし子  (共産・新) 17,863
南ゆか (幸福実現・新) 1,647
当日有権者数 213,586人
投票者 112,507人
投票率   52.68%
前回投票率 42.84%



 国政選挙さながらの東京都議会選挙が終わった。全体では民主大躍進、自民大惨敗、民主第一党となった。さぁ次は国政に続くという大きな風の吹いた選挙だった。

 豊島区都議選は定員3人に5人が立候補。実際には民主、公明、自民、共産の有力候補4人が激しい選挙戦を展開した。結果、民主の泉谷剛氏が45,116票でトップ当選、自民の矢島千秋氏24,049票、公明の長橋桂一氏22,052票と前職の3氏が前回と順位を変えたものの順当に当選をはたした。共産の吉良よし子氏は17,863票と自民・民主の風に飲み込まれて票を伸ばすことはできなかった。幸福実現党の南ゆか氏は1,647票。豊島区の当日の有権者数は213,586人、最終投票率は52.68%で、2005年の前回よりも約10ポイント上回った。豊島区の投票所ごとの投票者総数等は次号別掲。

 それにしても民主・泉谷の4万5千はすごい、「政権交代」の追い風は突風の勢い、国政がもろに反映、江端たかこ支部長とのコンビも印象的、前回よりも2倍以上の得票だ。自民・矢島は本人のいうように先の見えない選挙だった。公認が遅れたこともあり、陣営のまとまりが心配されたが、終盤は、小池ゆり子支部長のもと、次の国政選挙を見据えて自民各区議が豊島区議会第一党の面子にかけて結束、逆風の中、前回を3,500票上回る成績で2番目で当選した。公明・長橋は今までにないはどの危機感を持った徹底した選挙戦だった。組織票の伸び悩みに加えて与党・自民とともに風当たりが強い。また連日マスコミで取り上げられて投票率が気になった。1%あがれば2千票増えるというのは大きい。

 泉谷「支援者の結束力の結果。衆院選の前哨戦として皆必死で戦いました。新銀行東京の早期撤退を実現します」

 矢島「先の見えない選挙戦でしたが、豊島区民の一人ひとりにご理解をいただいたことが大きい。その思いをしっかりと受け止めてこれから4年間、豊島区を代表してがんばってまいります」

 長橋「2期8年の実績を区民の皆様に訴えてきました。東京には課題がたくさんあります。豊島区の皆様のご期待に応えて、こらからもしっかりと仕事をしてまいります」

 この結果がそのまま国政選挙にというのも考えにくいが、この風はしばらくやむ雰囲気がない。1議席を争うことになるだろう民主の票と、自民・公明の票は今回はほぼ同じ。投票率が高ければ、それがすべて民主にとは、この豊島区ではいえないところもあるし、公明の票がすべてまとまるかも不透明。また元自民代議士も活発に動いている。

党利党略にうんざり

 国政選挙の前哨戦と位置づけられ、まさに国政選挙並みの各党がしのぎを削る今回の東京都議会選挙だった。結果、民主大躍進で第一党に、自民は歴史的大惨敗というものになった。それをうけて都議選の総括もすまぬうちに、国政が大きく動いた。衆議院は7月21日に解散、8月30日投票の選挙日程が発表された。早く選挙をやってほしいという国民の期待はあったものの、私利私欲、党利党略ばかりが目につく政局にはもううんざり、ワイドショー的ニュース番組にもそろそろあきがきはじめたという声も出始めていた。解散・選挙が決まってすっきりしたところだが、すんなりとそうなるかはまだまだわからない、という解説もある。もういい加減、人の生活のための政治をやってほしいものだ。


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