暴力団追放決起大会 区生活安全条例の周知も
区民、事業者、警察、豊島区が一丸となり暴力団を地域から排除しようと、7月22日、「暴力団追放豊島区民決起大会」が豊島公会堂で開催され、暴力団排除に取り組む決意を宣言した。主催は池袋地区組織犯罪根絶対策協議会、池袋警察署、巣鴨警察署、目白警察署、豊島区。
大会では、池袋駅西口で環境浄化パトロールなどにより暴力団追放の運動を続けてきた「池袋地区組織犯罪根絶協議会」副会長、加藤竹司氏が「暴力団追放宣言」を読み上げ、高野之夫豊島区長に手渡した。豊島区生活安全条例を区民に広く周知するとともに、暴力団排除活動を今後も強く進めることをアピールした。
高野区長は「安全・安心な街が26万区民の願いです。警察、行政、区民のみなさんが一緒になって良い街をつくっていきましょう」と力強く宣言文を掲げた。
その後、暴力団対応の第一人者である中林喜代司氏(なかばやしきよし 全国暴力団追放推進センター参与)の特別講演と、警視庁音楽隊による演奏も行なわれた。
豊島区、特に池袋は繁華街であることから、以前から地域の区民が中心となり、区や警察と協力しながら環境浄化パトロール、組織犯罪根絶協議会など暴力排除のための活動を続けている。そうしたメンバーを中心に、より実効性のある豊島区生活安全条例の改正の要望、意見が寄せられていた。
そこで区は、平成21年1月1日、全国で初めて民間マンションなどの物件から暴力団を排除する内容の条項を盛り込んだ、「豊島区生活安全条例」の改正を行なった。条例では、区、区民、事業者、共同住宅等の所有者の責務を定め、売り払いや貸し付け契約の際に暴力団が入り込むことなどを防止する内容となっている。
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