学習院でとしま学 テーマは都市再生
9月13日、学習院大学でとしまコミュニティ大学「としま学講座」が開催された。
六回目となる今回は都市再生をテーマに、学習院大学 福井憲彦学長、高野区長の講演、同大学経済学部経営学科教授・青木幸弘氏の講義が行われた。
この中で高野区長は、映像も交えながら、現在計画中の豊島区役所 新庁舎整備を核とした池袋のまちづくりを、区民に対して直接説明。「文化・環境都市」を標榜する豊島区として、多様な文化が入り混じる副都心・池袋から雑司が谷、そして緑豊かな文教地区・目白へと至る「広がりのあるまちづくり」を目指す中で、その中間に位置する南池袋に新庁舎が建設されることは、実現のための大きな起爆剤になると語った。
福井学長は、「グローバルとローカルは二者択一ではない。むしろ足元のローカルなレベルでの社会文化的豊かさが、グローバルな世の中では肝腎。だからこそグローバル世界への対応が迫られている大学でも、大学・地域間の連携は不可欠だ」として、大学と地域の双方にメリットをもたらす、地域に根差した大学づくりをアピールした。
また以前開催された講座に出席した参加者同士が、その出会いを契機として、地域に携わる活動を開始した実例も紹介された。「雑司が谷なすの会」を主宰している 清田 明 さんは、雑司が谷の特産であった「山茄子」を再現しようと受講仲間に呼び掛け、山茄子を育てる会を発足させたという。
清田さんは「講座で山茄子が雑司が谷の特産だったと知ったのがきっかけ。ただの自己満足で終わるのではなくて、活動を通じて、区民の方々に豊島の魅力を知ってもらえる場になれば」と話している。
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