会員制有料在宅福祉サービス リボンサービス20周年
住み慣れたまちで安心して暮らせるように、地域の方々の参加と協力により、日常生活で不便を感じている高齢や障害のある方などに家事援助等の支援をする会員制の有料在宅福祉サービスとして平成3年10月にスタートしたリボンサービスが20周年を迎えた。
このリボンサービスを運営する豊島区社会福祉協議会は、20周年記念事業として、「20周年記念講演会(12月8日)」、「家族介護者教室(11月2日、17日)」、「リボンサービスの紹介DVDの制作」が予定されている。
9月末現在、利用会員501名、協力会員307名で支えあっている。主なサービスは、家事援助、外出支援、簡単な介護、話し相手、ご近所(声かけ)サービス、緊急サービスなど。地域の力で、住み慣れた場所で、安心して住み続けられる持続的なサービスを提供していくため、協力会員を対象に、入門研修、実技研修、交流会、講演会を実施し、サービスの向上にも努めている。
利用会員の成田静子さん(池袋本町三丁目)は一人暮らし。10年ぐらい前から足の具合がよくなく、掃除がつらかった。そんな中、娘さんがインターネットで調べてくれて、豊島区にはリボンサービスといういい制度があることを知った。昨年6月から、週に1回(2時間)、掃除のサービスを利用している。成田さんは「つらかった掃除から解放され、体や精神的にも楽になった。リボンサービスは介護サービスではなく、地域で自立した生活をしていくための支援。このようなサービスを利用しながら、住み慣れた我が家での生活を続けたい」と語った。
また成田さんの清掃を担当する協力会員の清水みよ子さんは、「子どもも大きくなり、ちょっとした人のお役に立てないかと思い2年前に協力会員になった。高齢者の方の不自由なところを支えて、生活の質を下げないようなサービスをしたい。利用者の方は、人生の先輩、会話から学ぶこともたくさんある。このボランティアは自分のためにもなっている」と笑顔で語った。
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