「自転車は車両である」 駒込中で自転車事故再現教育
「自転車は車両である」。自転車の安全運転啓発を目的にスタントマンによる交通事故再現を取り込んだ自転車安全教室が11月28日、豊島区立駒込中学校(駒込4-5-1)で開催された。主催は豊島区、巣鴨警察署、駒込中学校。
駒込中学校の醍醐路子校長の「自転車の事故は身近なものであり、一歩間違えば命の危険を伴う。今回の教室では、もし自分だったら。という気持ちを持って真剣に体験してほしい」とう挨拶で始まり、スタントマンによる交通事故再現が行われた。スタントを務めたのは、映画、テレビドラマのカーアクションをこなす「シャドウ・スタントプロダクション」。再現されたのは、実際に起きた事故状況に基づいたもの。二人の乗りや携帯電話での片手運転など、ちょっとした不注意、なにげない行動が大事故を引き起こす様子に、生徒たちは目を見開いて見入っていた。
自転車に乗りながら携帯電話の使用、ヘッドフォンで音楽を聴く行為や二人乗り運転など、ほんの少しの違反が重大な事故につながる。平成22年中の区内における自転車が関与した交通人身事故は47%を占めている。
警視庁では、自転車による交通事故減少を目指し、中学生・高校生を対象に自転車に乗る際に遵守すべきルール・マナーについて効果的な指導を行うための、「スケアード・ストレイト方式」を用いた交通安全教育を実施している。
今回の安全教室もその一環として開催されたもの。「スケアード・ストレイト」とは、「恐怖を直視させる」という意味。スタントマンらの迫真の演技で再現される事故現場を目の当たりにすることで、生徒たちが手軽な自転車の持つ危険性を体験として十分理解してくれることを期待している。
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