東京マイスター表彰 東京手描き友禅の土田氏
平成23年度東京都優秀技能者(東京マイスター)として知事賞表彰を受けた土田英彦氏(75歳)が11月30日、豊島区役所を訪れ高野区長と懇談した。
土田氏は、東京手描き友禅に半世紀を超えるこの道51年従事し培った幅広い知識と技能を併せ持つほか、独特な西洋風の絵柄・デザインを特徴としている。作品は「絵画」としても高い評価を受け、着物だけでなく額に入れ鑑賞できる作品にした第一人者ともいえることなどから、伝統の技に新たな道を拓いた功績を認められ「東京マイスター」として表彰された。
「東京マイスター」は、昭和58年度から開始され、中小企業における技能者の育成等を図るとともに、広く社会一般に技能尊重の気風を浸透させ技能者の社会的地位および技能水準の向上を図ることを目的としている。本年度は、11月17日に東京都庁において、木版画彫師、理容師など40名が表彰された。なお、土田氏の他にこれまで豊島区で表彰されたのは、東京彫金の清水洪政(しみず こうせい)氏ほか計4名。
土田氏は、豊島区伝統工芸士(注釈)でもあり、伝統工芸教室や夏休み親子伝統工芸教室、区内外の小・中学校における東京手描き友禅の体験教室の講師を務めるなど、伝統的文化の普及啓発に貢献している。
»» BACK
|