「学力日本一」に学べ
能代市と教育連携シンポ
学力日本一の秋田県能代市と豊島区の教育連携プレ事業「学力向上シンポジウム」が1月21日に区立南池袋小学校体育館で、区立幼稚園・小学校・中学校から教職員と保護者、豊島区民等が約400名参加して開催された。昨年8月に豊島区長、教育長、教育指導課長が秋田県能代市を訪問し、その中で、教育連携を進める一環として今回の開催が決定した。
秋田県能代市教育委員会からは、須藤幸紀教育長と工藤文雄学校教育課長が参加。清田明豊島区教育委員会委員長のあいさつで始まり、区内の幼稚園・小学校・中学校から日頃取り組んでいる教育活動についての報告があり、能代市教育委員会の須藤教育長が、「秋田県能代市の学力向上への取組」と題して講演。その後、須藤幸紀教育長、三田一則豊島区教育委員会教育長、須藤和子区立小学校長会長、尾崎重雄区立中学校長会長、保護者を代表して渡邉靖彦区立小学校PTA連合会会長らで、山本聖志教育指導課長がコーディネーター役を務め、学力向上へ向けたこれからの教育について、シンポジウムを行った。
学力調査の活用方法や授業改善、学力向上に果たす家庭の役割等について、熱い議論が交わされ、今後はさらに連携を進め、来年度には、区市間で協定を締結し、小・中学校の教員を相互に派遣・交流していくことを約束して、シンポジウムは終了した。
参加した区内の教員からは、「能代市が行っている実践から、学力向上に向けた授業改善について多くのことを学ぶことができた」、「秋田県能代市の取組の中から、豊島区でも導入可能なところは積極的に取り入れ、本区の地域・保護者に対して適切な関わり方を考えていく必要があると感じた」、「能代市の取組についてもっと具体的な話をお伺いしたかった。ぜひとも能代市に行き、直接教育活動を見学し、学びたいと思う」などの声が聞かれた。
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