非核都市宣言30周年 長崎市と共催で「原爆被災展」
豊島区が、昭和57年7月に、23区で初めて核兵器完全禁止・軍縮と全世界の非核化に向けて努力する「非核都市宣言」を行ってから今年で30周年を迎える。
区では、日本国憲法が掲げる平和主義の精神と、豊島区の非核平和に向けての取り組みを広く周知するため、原爆の被害を受けた惨状を伝える資料等を展示する「原爆パネル展」を毎年行っているが、この事業のほかに、今年は30周年という節目の年を迎えることから、「非核都市宣言30周年記念式典」、被爆都市・長崎市との共催で「戦争・原爆被災展」を開催する。あわせて「被爆体験者による講話」(区民ひろば駒込、8日3時から4時)も行う。
6月8日に行う「非核都市宣言30周年記念式典」では、「もう二度と被爆者を作りたくない」「地球上から核兵器をなくしたい」という強い願いから、自らの被爆体験を若い世代に語り継ぐ「語り部」という活動をしている方による講話を行う。なお、被爆体験者による講話は、ひとりでも多くの区民に聞いてもらいたいという思いから、区立駒込小学校とセーフコミュニティの拠点のひとつである区民ひろば駒込でも開催する。区民センター、10時から11時30分。
「戦争・原爆被災展」では、長崎市から、原爆被災資料の牛乳瓶(高熱と熱線のため変形)、懐中時計(原爆がさく裂した時間11時2分を指して停止)など30数点のほか写真パネルを約100点借り受けた。豊島区立郷土資料館からは、現在開催中の「豊島の空襲2」【6月16日(土曜日)まで開催】の一部資料を紹介。当時の罹災証明書(配給を受けるため等に必要)、焼けた茶碗や瓦などの戦災資料や、戦後、焦土と化した豊島区を米軍が空撮した写真パネル等を用意。原爆や戦争に関する貴重な資料を展示する。区民センター、10日まで。
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