区内の都市計画道路7路線 今後10年で整備完了が決定 木密地域不燃化プロジェクト
区制施行80周年という節目の年に、豊島区の将来に大きくかかわる明るいニュースが入ってきた。池袋4丁目から板橋1丁目間の補助73号線など区内7カ所の都市計画道路が今後10年で整備されることが決定した、と東京都から発表があった。
東京都が首都圏直下地震の切迫性や東日本大震災の発生を踏まえ、東京の最大の弱点である木密地域の改善を一段と加速するため今年1月から進めている「木密地域不燃化10年プロジェクト」に基づくもので、都内23カ所の都市計画道路が選定された。そのうち豊島区関係は、南長崎5丁目から6丁目「補助第26号線」(280メートル)、千早4丁目から要町3丁目「補助第26号線」(430メートル)、西池袋4丁目から長崎5丁目「補助第172号線」(1620メートル)、南池袋2丁目から4丁目「補助第81号線」(260メートル)、池袋4丁目から板橋1丁目「補助第73号線」(1070メートル)、上池袋3丁目から大山金井町「補助第82号線」(1170メートル)、巣鴨4丁目から西ヶ原1丁目「補助第81号線」(1280メートル)の7路線が選定されている。
東京都が道路整備をやるのと同時に、区はそれにあわせて沿道の街づくりに取り組む。道路はできたが周りが今と一緒なら、目的である防災のための延焼遮断帯の機能が発揮できない。
今後は東京都のよる現況測量、事業概要説明とすすむことになるが、区としては、9月から各沿道の地区で震災復興の出前講座を開催して住民の理解を深めてゆくよう調整している。このことは7月の区政連絡会逐次で発表されることになる。
今回の決定に対して高野区長は「先の消防庁の新災害情報システム整備とともに、区制80周年の節目に豊島区の未来にとってとても明るい決定がなされたと思います。23路線のうち豊島区関係が7路線ですから、豊島区のために東京都が動いているようにもさえ思えます。道路整備というのは20年、30年かかるのが当たり前と思ってきていたのが、このプロジェクトでは7カ所すべてを10年で完成させるという驚くべき早さ。安全安心の街を目指すこの豊島区がこの路線の整備によって大きく前進します。これから大規模な道路工事と街づくりが区内7カ所で同時進行することになる。安全安心の街づくりが進むことはもちろんですが、経済効果も大いに期待しています」、また「これまで都市計画道路の着工に向けさまざまな活動をつづけてきた地域の皆さま、区関係部署の職員、各都議会議員らの努力はもちろんですが、セーフコミュニティに取り組んできた区民の皆さまの積極的な協力や熱意が今回の決定に結び付いたと思いたいですね。快挙ですよ」と話している。
また、豊島区はこのプロジェクトの不燃化特区制度の先行実施地区として「東池袋4・5丁目地区」で応募、この決定はこの8月になる。
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